DMR-E150Vの最大の特徴は、やはりダビング機能だ。VHSで録りためたコレクションのデジタルビデオ化のために購入したいという人は多いだろうし、逆にVHSテープを“再生環境を選ばない記録メディア”として活用したいという人もいるだろう。運動会や結婚式のビデオを配布するときなど、まだDVDプレーヤーを持っていない人だっているからだ。
ただし、3つも記録メディアを搭載していると、ダビング操作も複雑になりやすい。これを容易にしているのが「ワンタッチダビング機能」だ。ダビング元がVHSならダビング開始場所まで“頭出し”、HDDならダビングしたい録画済番組を再生しておき、本体のダビングボタンからダビング方向を選択して押すだけ。ダビング元がDVD-RAMやDVD-Rの場合には、メディアの内容がすべてダビングされる。
また、メニューからのダビング操作も統合され、ダビング元、ダビング先ともにHDD、DVD、VHSが選択可能になっている。VHS側はダビング元の場合再生開始位置、ダビング先の場合は録画開始位置で事前に停止させておく必要はあるが、操作体系としては非常にわかりやすい。一方、VHSがダビング先の場合には、HDDやDVDから複数の番組を選択しておき、まとめてダビングすることもできる。
VHSがダビング元の場合には「FRモード」が活用できる。HDDやDVDへの録画モードとしてFRモードを選択すると、ダビング開始時にVHSテープを一度「巻き戻し/早送り」でVHSテープ全体の録画時間を確認し、VHSテープの録画内容全体をDVDメディア片面1枚に収まるようにダビングしてくれる。VHSテープ単位でDVDメディアにダビングしたいといった用途には非常に便利だ。
また、VHS側のインデックス機能(VISS)も活用している。VHSがダビング元の場合、ワンタッチダビングではインデックス信号ごとに番組として分割。そのままHDDやDVD-RAMへダビングされる。また、VHSがダビング先の場合、ワンタッチダビングなら番組ごとにインデックスを書き込んでくれるのだ。
近年のVHSビデオデッキで録画したVHSビデオテープであれば、ほとんどは録画の度にインデックス信号が書き込まれている。複数の番組が録画されたVHSテープをワンタッチダビングするだけで、ちゃんと番組ごとにダビングしてくれるのだ。これはありがたい。
もちろん、HDD/DVD側でVHSを外部入力扱いにして手動でダビングすることもできる(逆に、VHS側でHDD/DVD側を外部入力扱いにすることも可能)。つまり、録画した番組を再生(確認)しながら、必要応じて少しずつダビングする、といった使い方ができるわけだ。
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