松下電器産業の「DRM-E150V」は、本邦初の“3 in 1”ビデオレコーダーだ。HDDと書き込み型DVDドライブ、そしてVHSデッキを内蔵し、従来のVHS一体型DVDレコーダーの特徴であった地上波の裏番組同時録画なども備えている。ハイブリッドレコーダーとVHSビデオが、とくに機能を削ることなく一体化したと思えばいい。
HDDは80Gバイトと控えめ。これは、ターゲット層がVHSビデオからの買い換えユーザーということを考慮して、価格を抑えるためだろう。そもそも、今までVHSビデオデッキでこと足りていた層に160G〜250Gバイトといった大容量HDDは必須ではないという判断もあるかもしれない。このあたりの割り切りは、いかにも松下電器らしい。
デザインは、先行したDVD+VHSビデオレコーダーである「DMR-E75V」からほとんど変更なし。AV入力が3系統、AV出力が2系統とAV入力が1系統増えているが、S出力とD端子がDVDとHDDからの再生専用となっている点は変わらず。他社も含めた従来のDVD+VHSビデオレコーダーと同じ仕様だ。
機能面で見ると、HDD+DVDビデオレコーダーの部分は「DMR-E85H」に準じている。メニューが目的別となり、3列表示のEPGで録画予約が可能。高速ダビング時にもテレビの視聴やHDDへの録画、録画済み番組の再生が行える。ダビング速度は、PC表記でDVD-Rへが4倍速、DVD-RAMへが3倍速記録だ。こういった点はDMR-E85Hのレビューも参考にしてほしい(関連記事1、関連記事2)。
手軽な録画メディアとして、まだまだVHSテープも使いたい層に嬉しいのは、EPGでVHS側の録画予約が可能になった点だ。この場合、番組名が反映されない、そして録画予約がHDD+DVD側とVHS側で別管理になるという気になる点はあるものの、録画した番組が重なった場合などは、VHS側も有効活用できる。
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