“次世代プレイステーション(PS3)のタイムスケジュール発表”(別記事参照)という久夛良木健ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)社長のリップサービスもあった「PlayStation Meeting 2004」だが、「次世代携帯型ゲーム機の国内お披露目」がテーマだった今回のカンファレンスの主役はもちろん「PSP」だ。
もっとも、PSPのハードスペックは、メインメモリーが8Mバイトから32Mバイトに増えた以外は既発表内容から大きな仕様変更はない(PSPの外観などは別記事「写真で見るPSP」を参照)。
そんなイベントの中で、来場者からもっともドヨメキ(と笑い)が起こったのが、SCE第2制作部A&R課の山本吉輝氏が披露した「PSPで思いついた面白いソフト」だ。
冒頭、「昨年イタリア旅行に行ったら、隣りにイタリア人のカワイイ娘が座った。声をかけたかったけど、結局言わずに帰ってきた」と、かなりボークぎみの変化球から入ってきた山本氏。「その経験を生かして考えたPSPソフトがこれ」といって彼が紹介したのが「TALK MAN」だ。
世界中の誰とでも気軽に会話できることを狙ったという、いわゆるPSPを「携帯型通訳機」にしてしまおうというソフト。ただし、単なる通訳機ではなく、PSPならではのエンタテインメント性の高い通訳ソフトに仕上がっているという。
寝転んでいる馬場のぼる風アホウドリ(?)に似たブルーの鳥“マックス”にPSP内蔵の音声マイクを使って「よう!マックス、調子はどうだい」というと「今日は調子がいいぜ」とAI機能を生かしてユーザーと実際の会話を交わす対話形式が特徴。
「今晩泊まれますか?」「部屋のタイプは?」などベーシックな旅行英会話の通訳デモでは、日英/英日どちらのパターンでも音声入力から1秒もかからずに通訳される様子に会場からは「ほー」と感心の声と拍手の嵐が巻き起こった。
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