衛星デジタルラジオ放送を手がけるミュージックバードは、生花から音を出す技術を実用化した“花スピーカー”「FLOWER SPEAKER」を8月上旬から発売する。
FLOWER SPEAKERは、マグネットとコイルから構成される振動部とアクリル製の筒で構成されており、アクリル筒部分に花を生けて花瓶として活用する。一般に広く使われているスピーカーは振動部に電流を流し、コーンを振動させることで音を出すが、FLOWER SPEAKERはアクリル筒部分に生けた花をスピーカーコーンとして利用することによって音を出す。
音を発する花や葉はさまざまな方向を向いているため、音が出る方向もさまざま。同社では「通常のスピーカーと異なり、無指向性の音色を楽しむことができる」としている。開発は情報通信および映像・音響関連機器の開発を行うレッツコーポレーションとの共同で行われている。
生けられていた花の振動で音を伝えるため、生けるものにある程度の「面積」と「堅さ」があったほうがよく響くそうだ。切り花用の花瓶タイプのほか、鉢植え用も用意されており、観葉植物からBGMを流すというような使い方もできる。
販売はミュージックバードおよびレッツコーポレーション、イーレッツ、中愛から行われる(イーレッツとミュージックバードの2社はWeb直販を行う予定)。具体的な販売チャンネルは検討中とのことだが、既に生花店などのからの問い合わせが来ているという。
価格は花瓶の大きさやチューナー内蔵などの機能差で異なり、5000円〜5万円程度。発売は8月上旬の予定で、同社では月間3000台の販売を見込んでいる。
本製品は静岡・浜名湖で行なわれている「浜名湖花博」と来年3月から愛知で行われる「愛知万博」にも出展される予定。
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