告白をする。AirMac ExpressはIEEE802.11g対応なのだけど、うちの環境はまだ802.11bなのだ。がんばっても11Mbpsしかでない。これでどこまで使えるのかなと思ってたのだけど、さっき「AirTunesで遊ぶ」をした限りでは全く問題がない。そこで、もっと負荷のかかる実験をしてみた。
私は、以前使っていたiBook G3/500を普段iTunesのサーバとして使っている。iPodなんかもこのマシンに差すのだ。そこでマシンのiTunesのライブラリーを、iBook G3/800のiTunesで開いて再生してみる。もちろんスピーカーはAirMac Express。有線のイーサーネットケーブルは全部抜いてしまって、ネットワークは全て無線LAN。さっきもいったように、どちらのiBookも(遅い)802.11bである。
iBook G3/500とAirMac Expressの間は約1メートル、iBook G3/800とAirMac Expressの間は約5メートル。間に邪魔ものはない。
さらに負荷をかける。再生するのはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番にしたのだけど、第1楽章はApple Lossless、第2楽章は非圧縮のAIFF、第3楽章は同じく非圧縮のWAVのデータとしておく。
さっきも言ったように、iTunesで再生するマシンとAirMac Expressの間はApple Losslessで送られる。でも、ライブラリーの共有の場合には、元のデータフォーマットそのままを読み取るのだ。非圧縮の場合は1411kbps。iTunesの再生ではこれが一番負荷のかかる条件だろう。
結果。全く問題なし。ラフマニノフ全曲40分の間、全く途切れは生じなかった。
Mac OS Xの「アクティビティモニタ」の「ネットワーク」はこのようになる。
そこでさらにいじめてみる。再生しているiBook G3/800で、Speedtestのサイトにつないでみたり、ファイルをダウンロードしたりなどしてみた。これでもラフマニノフは大丈夫。全く途切れない。そのかわりSpeedtestなどの速度はてきめんに落ちる。どうも、無線LANの帯域のなかで、AirTunesが優先されるシステムになっているみたいだ。
とすると、AirTunesを使う上では802.11bでもかまわないということになりそうだ。もちろん、一緒に別のことをやろうとするとそっちは遅くなるわけだけど、それは基本速度が違うのだからしょうがない。でも、音楽には影響はない。
うちは802.11bだからいらないかなあと思っていたんだけど、ちょっと欲しくなってきた。
さて、うちのWindowsマシンはタワー型だけだ。無線LANはつけていない。そこで、これは(同業者の)友人のところでテストさせてもらうことにした。同時にIEEE802.11gの実験もしてしまおうというもくろみもある。
ところがここでトラブルが発生した。
実験に使おうとしたのは、富士通のLoox S80C。内蔵の無線LAN(IEEE802.11b)をDisableにして、PCカードスロットにLynksys WPC54Gを接続。OSはWindows 2000。彼が普段使っている環境であり、IO-dataのWN-AG/BBRには36Mbpsで接続できている。これが、AirMac Expressとうまくつながらない。
最初、BIOSのバージョン3.10.27.0で試したところ、接続はできるのだけど「状態」をみると11.0Mbpsしかでていない。強制802.11gモードにしても同様。
Lynksys(US)のサイトをみると、さらに新しいBIOS(3.30.15.0)が発見されたので入れ替えて実験。そうしたら、こんどは全くリンクできない。
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