iTunesはiBook(G3/800)で再生してたのだけど、マシンをもって部屋の中をうろうろしても平気っていうのは、なるほどちょっと気持ちがいい。日本の狭い部屋で本当にこういうのが必要なのかって思っていたんだけど、やっぱりあるといいかも。3LDKのマンションくらいなら、エリアは十分カバーした。
なお、このiBookの無線LANは(遅い)802.11bである。それでも平気。iTunesは、AirMac Expressにデータを送るとき、元のデータフォーマットによらず、Apple Losslessに変換して送っている。Apple Losslessのビットレートはものによっても変わるけど、およそ1Mbpsくらい。さすがにこのくらいなら802.11bでも大丈夫みたいだ。
ついでに調べたのだけど、マンションの隣の部屋(部屋番号が変わる意味での隣)まで行くと、ちょっと通信が苦しくなる。普段使っているAirMacでは大丈夫なので、感度は少し落ちるようだ。通信が苦しくなるとどうなるかというと、音楽が途切れ途切れになる。鳴っているときには音質に変化はない。
おまけ。AirMac Expressのラインアウトになんにもつながっていない状態で、iTunesでそれを選ぶと、このようなダイアログが表示される。ステータスを見ているのだ。
イーサーネットコネクターをケーブルモデムやADSLモデムなどとつなぐと、AirMac Expressはルータとして働く。でも、イーサーネットのコネクタは1つしかないから、ぶらさがれるのはすべて無線LANの機器のみ。
DHCPやセキュリティなどの設定は「AirMac 管理ユーティリティ」で行う(ウィザード式の「AirMac Expressアシスタント」も用意されている(*2))。セキュリティはWEP、WPAのほかRADIUS認証も可能。MACアドレスによる制限ももちろんできる。
AirMac Expressの名称(デフォルトで「Apple Network 005b55」だったもの)や、iTunesのポップアップで表示される名前(スピーカー名)もこのユーティリティで設定できる。
さて、Speedtestのサイトで速度を計測してみた(*3)。Windows2000のマシンに、MicrosoftのUSB2.0接続の802.11g対応アダプタ(MN-710)を接続(詳しくは後述)。AirMac Expressのセキュリティは一番軽い(甘い)40ビットWEPを使用。この環境で、およそ6.5Mbpsだった。
比較実験として、AirMac Expressを、普段使っているルータ(PLANEX BRL-04FMX)に接続し、無線LANの中継としてのみ使って測定。結果はやはり6.5Mbps。同じルータで有線接続の場合は9.5Mbps程度。
というわけで、AirMac Expressをルータとして使う場合、ボトルネックになるのは無線LANの速度となるようだ。
いまの比較実験では、既存の有線のLANケーブルをAirMac Expressに接続したわけだ。このときは、AirMac ExpressのDHCPサーバ機能を切らなくてはいけない。「AirMac 管理ユーティリティ」の「ネットワーク」で「IPアドレスを割り当てる」のチェックを外す(*4)。
私がAirMac Expressを買ったら、今使っている初代AirMacとリプレイスすることになるだろうから、この使い方をすることになるはずだ。
*2 Windows 2000では、「AirMac Expressアシスタント」は使えない。設定は全て「AirMac 管理ユーティリティ」を使う。
*3 回線はB Flet'sマンションタイプ。
*4 PC Watchの本田雅一さんの記事によれば、ここの表現はAirMacになれていないと少々混乱するそうだ。実は、私もはじめてAirMacを使ったとき、やはり同じところで引っかかった記憶がある。
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