会場は大きく3つのゾーンに分けられている。ミュージックのゾーンにはエニーミュージックの展示を中心に、エニーミュージックなどからダウンロードした音楽を聞くことのできる携帯電話、ネットワークウォークマン、クリエ、HDDカーオーディオシステムなどが展示されていた。
エニーミュージック対応機は普通のオーディオコンポのような形状をしているが、実はブロードバンドネットワークにつなげることで、音楽をダウンロードしたり、CDを購入したり、またFMラジオを聴きながら流れてきた曲をその場でダウンロードしたりCDを買えるマシンなのだ。
またエニーミュージック対応マシンはメモリースティックに音楽データをコピーすることができ、そこからネットワークウォークマンや携帯電話、そして車載HDDシステムなどへデータを持っていくことができ、通勤電車の中やドライブ中で音楽を楽しむことができる。
千葉から来たカップルは、ソニー・エリクソンの携帯を既に持っており、最新のSO506iCが気になる様子。「音は良いですね。CDとまったく変わらないです」と語り、買い替えを考え始めていた。
また、音楽を購入するという意味でもうひとつの入り口となる、コンビニに置かれるマルチメディア端末「Famiポート」が展示されていた。Famiポートではミュージック・デリ・ドットコムが行っている音楽ダウンロード配信サービスを利用することができ、ここからメモリースティックなどに音楽をダウンロード購入し、その後ネットワークウォークマンやSO506iCなどで聞くことができる。
さて2つ目のゾーンはデジタルイメージング。要はデジカメなどで撮ったらネットプリントしたりネットで共有したりできる、という紹介だ。会場ではAIBOと一緒に記念撮影ができ、即座にプリントしてくれる。
そしてサイバーショットなどのデジカメで撮影したら、次はオンラインデータストレージサービス「ウェブポケット」に貯めることで、ファイルの共有などに利用できる。また、イメージステーションであれば、普通の写真プリントだけでなく、知人などにプレゼントできるちゃんとしたアルバムに製本するサービスも行っている。
会場ではメールアドレスを教えてくれた人に、撮影したデータアップしたネットアルバムに招待して、自分だけでなく知人も見られるようにしているとのことだった。またウェブポケットでは体験者に10Mバイトの無料お試しコースを提供。イメージステーションではイベント会場でメンバー登録した人に標準写真プリント10枚の無料クーポンがプレゼントされる。
3つ目のゾーンは、メモリースティック経由でサービスを受けることができるコンテンツ紹介コーナーだ。
ルプランは、クリエで楽しむことができるナビゲーションサービス。GPSと組み合わせることで、現在地を地図上で確認したり、目的地までのルートを表示したりすることができる。地図データは大きいため、そこでメモリースティックが力を発揮するというわけだ。
またイーライドは、コンテンツが入ったメモリースティックを展示。SO506iCなどのメモリースティック対応携帯に対応しており、英語教材などが販売されている。iアプリによる習熟度診断サービスとも連動しており、旺文社のベストセラー「ダイアローグ1200」を通勤通学中に携帯で聞くことができる。
コンテンツのコーナーでは、先日サービスが始まった電子書籍ダウンロードサービスタイムブックタウンと、それを閲覧するための電子書籍端末リブリエも展示されていた。
タイムブックタウンは、有料で期間を限定し、通常の書籍より安い価格で本を読んでもらおうとサービスを行っている。新刊やベストセラー、またタイムブックタウンオリジナルのコンテンツを、PCでダウンロードしてメモリースティックへコピーし、電子書籍端末リブリエで街へ持ち出そうというわけだ。
福岡からきたとあるカップルは「へー、字がきれいで見やすいですね。話には聞いていたんですが、初めて見ました。PDAとか携帯とかでは読みにくいですからねえ。このくらいはないと」とのこと。二人はリブリエに魅入っていた。
メモリースティックに対応する製品やサービスという点ではこれまでも多くの情報があふれており、多くの人が当たり前のように知っていることではあるが、改めて個々の製品やサービスがどのようにつながっていくかを体感できるという点において、楽しめるイベントではないだろうか。
映画帰りに、またはお台場へ遊びに行く際の待ち合わせ時間にでも寄ってみると、気づかなかったメモリースティックの利用方法を体験することができるだろう。
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