電子情報技術産業協会(JEITA)のモバイル・ホームシステム協議会メンバーであるNEC、富士通、日立製作所は8月24日、新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成金を受け、無線LANスポットの利便性を向上させる技術を開発したと発表した。同協議会を通じて標準化を目指す。
開発したのは、(1)無線LAN事業者やISPの設定情報をあらかじめサーバに登録しておくことで、ユーザー端末の接続設定を自動化し、面倒な設定なしでログインできる認証技術、(2)ユーザーの現在地や年齢、性別などをもとに、最適なコンテンツを配信する技術、(3)端末にネットワークインタフェースを2つ備え、アプリケーションレイヤーでハンドオーバー処理を行うことで、無線LAN網間移動時でも、ストリーミング提供されている映像や音楽を途切れず再生できる技術――の3つ。
来年1月、同技術を搭載したPDA端末とサーバシステムの実証実験を行う。その後、3社のPDAや携帯電話、無線LANスポットなどに順次適用し、無線LANスポットの利用促進を目指す。
同技術に対応したAPI仕様は、モバイル・ホームシステム協議会のWebサイトに公開されている。
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