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なぜコレも光る!?――ギフトショーで見つけた“光モノ”

» 2004年09月08日 04時38分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 贈り物には、やはり光モノが適しているらしい。9月7日に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催中の「第58回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2004」は、光るアイテムが目白押しだ。事前に示し合わせた訳でもないのに、同じく光モノがテーマになった別記事と併せてどうぞ。

photo 音に合わせて光るスピーカー

 有限会社シノダが展示したのは「音に合わせて光るスピーカー」。もちろん、単なる電飾付きのスピーカーではない。写真をよく見てほしい。スピーカーユニットの振動板(コーン紙)自体が明るく光っているのだ。

photo アップにすると、コーン紙(振動板)そのものが光っていることがよく分かる。スピーカーユニットの周囲には光ファイバーが埋め込まれており、やはり音に合わせて色が変わる

 「コーン紙に金属粉を蒸着させ、手前の黒いフレーム部分に設置したLEDの光を反射させる仕組み」と説明してくれたのは、同社ES事業部の榎本一悦統括部長。中には基板が1枚入っていて、スピーカーに入力される音の強弱により、LEDの発光パターンを変えることができる。開発したのはシノダの提携メーカーで、今回のギフト・ショーが初お披露目だそうだ。ちなみに特許出願中。

 おりしも、秋葉原では「光モノパーツ」のブームが再燃しているから、パソコン向け周辺機器には最適かもしれない。製造コストも、展示機のような小型スピーカータイプで「2万円から2万5000円程度」と意外と安い。

 ただしシノダでは、光るスピーカーを自社で製造販売する予定はないという。「オーディオやカーステレオ、PC用周辺機器、ディスプレイ用途など、どのような業界でも使える技術だ。幅広く展開するため、他社に使用権を販売する形を検討していきたい」。

 既にカーオーディオなどのメーカーと交渉を始めているという同社。「音に合わせて光るスピーカー」が店頭に並ぶのも、そう遠い未来の話ではなさそうだ。

今年のクリスマスは自作イルミネーションで?

 光モノの定番といえば、クリスマスの時期に街を彩るカラフルなイルミネーションアートだろう。大阪のサンカラーサービスは、イルミネーションアートを簡単に自作できるキット「はがせるスプレー イルミ」(仮)を参考出展している。

photo イルミネーションアートの自作キット

 キットには、無色のロープライトと着色用の缶スプレーが数本、そして色を塗った部分をコートする「イルミクリアー」が含まれている。ロープライトで好きな形を作り、缶スプレーで色を塗れば、オリジナリティ溢れるイルミネーションアートの完成だ。6〜10メートルのロープライトを含め、1セット2万円程度で販売する予定だという。

photo 製作例。右下は塗装前、左上が「はがせるスプレー」で塗装したもの

 製品名が“はがせるスプレー”となっていることからも分かるように、最大の特徴はキットに含まれる塗料だ。ロープライトに限らず、蛍光灯や窓ガラスなどガラス製品や金属面に塗布できるもので、乾くと透明感のある鮮やかな色に変わる。「透明になるため、色を重ねることもできる。しかも乾くとフィルム状になり、色を変えたくなったら簡単に剥がせるのが特徴」。

 塗料の主な組成はウレタン樹脂とアルコールで、現在のところ13色をラインアップしている。水には弱いのが難点だが、「水に触れるような場所には、イルミクリアーを塗布しておけば大丈夫」という。ちなみに、こちらも特許出願中だ。

photo がんばればトナカイも作れる?

黄金色に輝くケータイストラップ

 さて、究極の光モノといえば、やはり金(Au)。ギフトショーの一角で、純金製の“浮き出し文字入り”という、贅沢な携帯電話ストラップを見つけてしまった。

photo 中央部分が純金製。書いてある文字は、なぜか「ネコちゃん」。文字の刻印はコンピュータ制御によるもので、フォントを変更することも可能だ

 展示していたのは、千葉県の学習塾「一心助け」のブース。塾と金の加工がどう関係するのか疑問だったが、同社の鈴木博英副長によると「もともと電気接点製造業からスタートした企業で、学習塾はその経営ノウハウを生かした学習法から生まれたもの」という。なるほど。

 携帯ストラップは、入れたい文字を添えて注文すると、2週間ほどで完成するという。価格は、5〜6文字の浮きだし文字入りで1000円から。意外とリーズナブルだ。

photo バリエーションいろいろ

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