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“お財布ケータイ”にも対応――ANA、ITサービスの導入を加速

» 2004年09月08日 22時49分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 9月6日に新ターミナルへの移転にともなうチケットレスの強化を発表したANA(全日本空輸)が記者向けの説明会を開催、同社のチケットレスサービス“eサービス”の概要を説明した。会場には同社イメージキャラクターの伊東美咲さんも5月から導入された新しい制服姿で登場、華を添えた。

photo 5月から導入された新しい制服姿に身を包んだ伊東美咲さん

 これまでにも同社はインターネットや携帯電話、国内線予約カウンターを利用しての航空券発券についてチケットレス化を実現しているが、今後は同社市内カウンターおよび旅行代理店でもチケットレス化を実施、「2006年を目標に」(同社代表取締役社長 大橋洋治氏)、国内線全線のチケットレス化を目指す。

 こうしたチケットレス化発券を始めとした、同社が強化する各種の出発手続きサービスは「スマートeサービス」と総称される。サービスはチケットレス発券を始めとした空港に着く前に利用するものと、空港に着いてから利用するものの2種類に分類される。

 発券後、空港に着く前に利用するのが、PCや携帯電話からチェックインが可能で、シート位置の指定も可能な「スマートeチェックイン」と、運行情報の携帯メール配信などを行う「スマートeメールインフォ」。

photo 航空券を購入した後、携帯電話からチェックイン・座席指定が可能な「スマートeチェックイン」

 空港に着いた後に利用するのが、IC搭載携帯電話や携帯電話の2次元バーコード、IC付きクレジットカードを利用すればノータッチで発券が可能な「スマートeピックアップ」、マイレージの確認やマイル→Edyへの変換が行えるキオスク端末「スマートeデータ」だ。

photo マイルを「お財布ケータイ」のEdyに変換・移行できる「スマートeデータ」端末。まずは羽田空港に5台が導入される。

 スマートeチェックインでは、搭乗当日の0時から出発20分前まで携帯・PCのいずれかでチェックインが可能になり、出発前に搭乗カウンターに並ぶ手間が省ける。また、スマートeチェックインは運行状況などがメールで配信されるため、天候不順で運行が乱れているときでも、安心して行動できる。

 同社代表取締役社長の大橋洋治氏は、「未来型の新ターミナルへの移転は、ANAならではのサービスを提供するいい機会。キャッチフレーズの“簡単・便利”をさらに進化させる」と意気込みを語る。

photo 同社代表取締役社長の大橋洋治氏と同社北海道・沖縄キャンペーンのイメージキャラクターを務める伊東美咲さん

 また、同社ではターミナル移転にあわせて客室乗務員と地上旅客係員の制服を一新、同社北海道・沖縄キャンペーンのイメージキャラクターを務める伊東美咲さんがモデルとなってのお披露目も行われた。

photo 新制服の感想は「デザインがすっきりしていて、動きやすいですね」という伊東さん。新ターミナルのデザインについては「開放的。夜景がきれいなのでは」とのこと。

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