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盛り上がるコードレスサラウンドヘッドフォンA&Vフェスタ 2004(1/2 ページ)

» 2004年09月22日 15時20分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 パシフィコ横浜で9月22日から開催されているオーディオ・ビジュアルの展示会「A&Vフェスタ2004」で、AVメーカー各社がコードレスサラウンドヘッドフォンのプロトタイプや新製品を紹介している。

photo パシフィコ横浜で開催されているオーディオ・ビジュアルの展示会「A&Vフェスタ2004」

松下はデジタル伝送方式で最安価格

 松下電器産業が参考出展していたのが、10月13日発表予定の「RP-WH5000H」。同社初のコードレスサラウンドヘッドフォンは11月に発売する見込みだ。

photo コードレスサラウンドヘッドフォン「RP-WH5000H」

 ワイヤレス伝送には、ノイズの影響が少ない赤外線デジタル伝送方式を使用。独自開発のバーチャルサラウンド技術「パーソナルサラウンド」を採用している。また、地上/BSデジタル放送の5.1chサラウンドを楽しめるMPEG-2 AACのほか、ドルビーデジタル/ドルビープロロジックII/DTSの各デコーダーを搭載している。ただし、ドルビーヘッドフォン機能は非搭載。

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 ソニーのコードレスヘッドフォンシリーズと同様に、トランスミッター部に置くだけで充電が行えるほか、ヘッドフォンを装着すると電源が入るオートON/OFF機能を備えた。

photo 置くだけで簡単充電

 特筆したいのはその価格。デジタル伝送方式ながら、店頭予想価格がヘッドフォン&トランスミッターのセットで2万5000円前後という普及価格を実現した。同じデジタル伝送方式ではパイオニアの「SE-DIR800C」が実売3万5000円前後で売られているが、松下の新製品は、それよりも1万円安い価格で攻勢をかける。

photo 増設ヘッドフォンも9800円前後で発売予定

 「赤外線伝送ながら、プラズマテレビからのノイズの影響を受けない独自伝送方式を採用した。普及価格製品の投入で、コードレスヘッドフォン市場を活性化したい」(同社)

ソニーはMDR-DS3000上位モデルでデジタル伝送

 コードレスヘッドフォンでは先行しているソニーだが、A&Vフェスタの同社ブースでは次期新製品の参考出品を行っていた。

photo 「MDR-DS NEW」と書かれたソニーの新コードレスサラウンドヘッドフォン

 現在、売れ筋商品となっているMDR-DS3000の上位となるモデル。DS3000はアナログ赤外線伝送だったが、新製品はデジタル赤外線伝送方式を採用した。

 「当社フラッグシップのデジタル方式MDR-DS8000の廉価版という位置づけ。価格や発売時期は未定だが、できるだけ求めやすい値段にしたい。プレス発表は今月末ごろを予定している」(同社)

 サラウンド機能はMPEG-2 AAC/ドルビーデジタル/ドルビープロロジックII/DTSを搭載しているが、ドルビーヘッドフォンには対応していない。同社従来モデルと同様に置くだけで充電できる方式を採用した。

photo 置くだけで充電できる方式を採用
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