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0.85インチHDD搭載製品の登場はいつ?シリコンオーディオ販売ランキング(2004年9月20日〜2004年9月26日)

» 2004年10月04日 09時52分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 APPLE IPOD MINI 2004/7/24 26800
2  2 APPLE M9282J/A 2004/7/21 31800
3  3 RIO JAPAN RIO SU10 128 2004/7/24 オープン
4  4 IRIVER IFP-890 2004/5/1 オープン
5  5 APPLE M9268J/A 2004/7/21 42800
6  6 ソニー NW-HD1 2004/7/10 オープン
7  8 東芝 MEG050 2004/7/1 オープン
8  7 IRIVER IFP-880 2004/5/1 オープン
9  9 RIO JAPAN RIO SU35-256 2004/7/1 オープン
10  16 RIO JAPAN RIO-SU70-256 2004/9/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 新発売のRio Su 70が10位にラインクインしたことを除けば、ランキングは先週に続いて大きな変動なし。7月発売の製品が安定した人気を維持している。

 HDD搭載タイプが人気のポータブルオーディオプレーヤーだが、HDDの容量に着目するとPCほどのバリエーションがないことに気がつく。これはポータブルオーディオに利用される小型HDDの製品バリエーションが、ノートPCに利用される2.5インチやデスクトップPC用の3.5インチほど多彩ではないからだ。

 現在、小型(2インチ以下)のHDDをAV機器向けに供給しているメーカーは少なく、東芝、HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)、シーゲイトなどのみ。量産化されているサイズは1.8インチと1インチで、1.8インチはiPodやgigabeat、Zen Touchに、1インチはiPod miniやRio Carbon、MuVo FM 5GBなどに利用されている。

 1.8インチHDDを搭載する製品としてまず思い浮かぶのはiPod。初代iPodのHDD容量は5Gバイトだったが、最新型では40Gバイトまで増大した(同じく1.8インチHDDを搭載するgigabeat Fには60Gバイトの容量を持つモデルもラインナップされた)。また、1インチHDDを搭載するRio NitrusやMuVoは4Gバイトの容量を持っていたが、それぞれの最新機種であるRio Carbon、MuVo FM 5GBでは5Gバイトに容量を向上させており、HDDの小型・大容量化の流れは止まりそうにない。

 そうした流れを更に加速させそうなのが、東芝の0.85インチHDDだ。同社が昨年のCESにて製品発表を行ったこの製品は、32(縦)×24(横)×3.3/5(厚さ)ミリ・10グラムという500円玉ほどのサイズながら、2/4Gバイトの容量を持つ製品が用意されている。

 9月28日に同社が行った中長期戦略説明会では、このHDDを搭載したポータブオーディオプレーヤーの参考展示が行われた。その際には「0.85インチHDDを搭載するならば、100グラム以下を狙いたい」とされており、製品化が実現すれば、HDD搭載プレーヤーとしてはRio Carbon(電池込み88グラム)に並ぶ(もしくは上回る)超軽量プレーヤーとなる。

photo 東芝が参考展示した、0.85インチHDD搭載の“gigabeat”

 4Gバイトの0.85インチHDDが市場へ登場すれば、容量レンジとして1インチHDDと重複する。そして搭載製品が登場すれば、小型軽量さをメリットとしてきたシリコンストレージタイプとのすみ分けもテーマになる。

 また、小型機器に搭載することを考えると、消費電力の問題も、HDDならではの課題として浮かび上がることを関係者は認めている(回転部品を搭載せざるを得ないことから、HDDはどうしてもある程度の消費電力を必要としてしまうからだ)。

 HDDの小型・大容量化がどのような形で製品へ反映されていくのか、10月5日から始まるデジタル家電の総合展示会「CEATEC JAPAN 2004」では、そのあたりもチェックしたいと思う。

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