情報家電の総合イベント「CEATEC JAPAN 2004」では「可視光通信」のデモンストレーションが行われていた。可視光通信とは、人間の目に見える光を使って通信をする技術。
可視光通信コンソーシアムは、LEDを用いた信号機に受信機を搭載したPDAを向けると、待ち時間が表示されるというデモンストレーションを披露していた。この信号機は、高速で点滅しており、この点滅を受信機であるPDAが情報として認識している。モールス信号を人間が認識できないほどに高速化させたものと例えると分かりやすいだろう。
この可視光通信だが、信号が発生している場所が分かりやすいというメリットがある。たとえば、モバイル機器を用いて街中で情報を拾うというとQRコードやRFIDタグが挙げられるが、これらは場所が分かりにくい。
応用例としては、信号機から歩行者やクルマへの交通情報の配信、携帯電話へのURLの送信などが挙げられる。
なおこの可視光通信コンソーシアムは、慶應義塾大学理工学部教授である中川正雄氏を会長として研究が進められている。さらに同コンソーシアムには、東京電力、KDDI、日本電気、松下電工、東芝、ソニー、NTT、NTTドコモ、京セラ、カシオ計算機などの企業が参加しており、これから注目を浴びそうな技術だ。
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