東芝は、HDD&DVDレコーダーを一体化した液晶テレビを参考出展している。いわば、最新版“テレビデオ”。背面にレコーダー部が張り出しているため、薄型とはちょっと言いにくいが、AV機器をコンパクトにまとめたい人には最適な選択肢となるかもしれない。液晶パネルは17型のワイドタイプだ。
ハイブリッドレコーダー部は、ネットワーク機能や電子番組表は搭載していない。録画予約は「Gコード」などで行うタイプで、仕様から推測すると「RD-XS33」がベースになっているものと思われる。リモコンには「簡単ナビ」ボタンもあった。
東芝では、「年末商戦に間に合わせたい」としているが、HDD容量など詳細なスペックは未定。価格は15万〜17万円程度にしたいと話していた。
三洋電機ブースでは、リムーバブルHDD「iVDR micro」を使ったビデオカメラなど、iVDR関連の展示が充実している。カメラ自体はコンセプトモデルだが、気になるのは下に並んでいたカラフルなiVDR micro。同社では「商品化の際は、このようにカラーバリエーションを考えていきたい」と話していた。
気軽に持ち運べるリムーバブルなHDDとして家電分野でも注目を集める「iVDR」だが、録画機を含む民生機器への適用が遅れている点が気にかかるところ。iVDRの規格をまとめる「iVDRハードディスク・コンソーシアム」では、今年4月に著作権保護機能付きの「iVDR Secure」を打ち出したが、現在のところ「著作権者側と調整を進めている段階」(三洋電機)のようだ。
同じくシャープブースでは、ハイビジョン録画機能付きの「ホームAVステーション」を中心としたHD映像のネットワーク配信をデモンストレーションしている。
クライアントは、有線接続のネットワーク対応液晶テレビと、無線で接続されたセットトップボックス(ワイヤレス受信機)の2つ。ネットワーク対応テレビはアクセスのWebブラウザ「NetFront DTV Profile」を搭載し、通常のWeb画面も閲覧できる。
ワイヤレス規格は、これまでも何度か展示会に出品されているIEEE 802.11a+IEEE 802.11e(ドラフト)という組み合わせだ。いずれも製品化の時期は未定。同社では今後、「DLNAガイドラインやDTCP-IPのサポートも検討していく」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR