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きょうは部屋でゴロゴロしながら“枕”で音楽を楽しんだレビュー(?)(1/2 ページ)

» 2004年10月22日 22時37分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 自慢じゃないが、枕には凝るほうだ。常用の枕は、頭から首のラインに合うように作られた、流行の“低反発枕”。毎日の睡眠に欠かせないものだ。「ドンキで980円」などと余計なことを言わなければ、高級品に見えなくもない。

 実際、枕に凝る人はかなり多いようで、いろいろな枕が登場している。ちょっとWebで検索してみると、「低反発」「防臭」「防ダニ」などはもう当たり前。中には「竹炭入り」とか、「αゲル入り」とか、「マイクロファイバー入り」なんてのまで出てくる。もちろん、納得できる説明もあれば、ちょっと首を傾げたくなるようなものまで千差万別だ。

 それはさておき、ライフスタイル的に注目したいのはコレ。音楽が聴ける枕。つまり「スピーカー入り」枕である。

photo パイオニアの「music pillow」(上)と東芝の「プライベート音枕」

 今回は、パイオニアの「music pillow」と、東芝「プライベート音枕」を用意してみた。ただ、一口に音楽が聴けるといっても、2つの製品はアプローチも想定する利用シーンも全く異なる。比較するのはちょいと難しいから、1つずつ試していこう。

どこでも使えるお手軽なサウンドピロー

 パイオニアの「music pillow」は、空気を入れて膨らませる“枕型ポータブルスピーカー”だ。ポータブルオーディオなどのヘッドフォン端子につなぐだけで、手軽に音楽を楽しめる。

photo パッケージから出てきたmusic pillow

 枕部分の素材には塩化ビニールが使われていて、その感触はほぼ「浮き輪」。触っていると、なにやら幼少の頃を思い出してくるから不思議だ。カラーはホワイトとブルーの2色があり、いずれもトランスルーセントになっている。使用前の作業は、もちろん、空気を入れて膨らませるだけ。

photo なんだか懐かしい?
photo 膨らませるとこんな感じ

 オーディオ機器との接続端子はステレオミニピンジャック。スピーカー部は防沫設計(いかなる方向からの水の飛沫を受けても有害な影響のないもの)になっているため、たとえば飛沫がかかるプールサイドのような場所でも利用可能だし、突然雨が降り始めたというようなケースでも安心だ(オーディオ機器のほうは、がんばって自衛してほしい)。

photo スピーカーも防沫設計
photo 膨らませたとき、背面の高さがちょうどスピーカーと合う

 この枕に本格的な音を期待する人はいないと思うが、一応音質にも触れてみる。案の定、music pillowの音質はオーディオ機器というよりは、古いラジオのような印象で、少しこもりがちだ。そのぶん、60年代、70年代の音楽なんかを聞くと、雰囲気が出ていいかもしれない。テレビの音声を聞くには十分だろう。

 その見た目もさることながら、使い方も使用感もスピーカーというよりはリラクゼーショングッズといった趣の「music pillow」。屋外や屋上などで気軽に音楽を楽しむにはちょうどいい。

骨で聞くスピーカー入り枕

 一方、東芝のプライベート音枕こと「RLX-P1」は、かなり本格的だ。枕にスピーカーが入っていて、オーディオ機器のヘッドフォン端子に接続して使うところまでは同じだが、使っていても周囲の人にはほとんど音は聞こえない。というのも、「骨伝導式」を採用しているからだ。

photo 意外と薄いプライベート音枕は、外形寸法が310(幅)×160(奥行き)×25(厚さ)ミリ。音枕そのものを枕にするというより、枕の上に載せて使うのが正しいようだ。音声は、赤外線方式でワイヤレス伝送可能。左側にある丸っこいのが送信機「RLX-P1T」
photo 送信機の上部にある穴はマイクだ。このため、オーディオ機器側にヘッドフォン端子がない場合でも使える(ただし、マイク使用時はモノラルになる)
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