「自分がいないところの様子を確認したい」――そうした欲求を満たしてくれるのがネットワークカメラ。製品自体はそう目新しいものではないが、特に今年に入ってからは多くの新製品が登場している。ネットワーク越しのコントロールを可能にした製品や人感センサーを備えたもの、携帯電話との連携機能を備えたものなど、実に多様な製品が登場している。
アクシスコミュニケーションズの新製品「AXIS 206 ネットワークカメラ」は、サーバ機能を内蔵し、単体での映像配信機能を持つコンシューマ向けネットワークカメラだ。同社はこれまでにも多くのネットワークカメラを開発しており、金融機関や交通機関、工場など主に業務向けとして導入されてきた実績を持つ。
新製品は業務用向け製品で培われた画質や使い勝手をコンシューマ向けに投入したもので、手のひらに収まるコンパクトサイズながらも上位機種と同等のVGAサイズ/30fpsという動画配信が行えるほか、新CMOSを搭載してさらに高画質化を進めている。
本製品は「AXIS 205 ネットワークカメラ」の後継にあたり、スタンダードの「206」、802.11bのワイヤレスに対応する「206W」、メガピクセルCMOSを搭載した「206M」の3製品で構成されている。価格は206が3万6750円、206Wが4万950円、206Mが5万3550円。
本体サイズは85(高さ)×55(幅)×34(奥行き ミリ)・177グラム。手のひらにすっぽりと収まるコンパクトさは205ゆずりだ(サイズもほぼ同じ)。スタンドが標準で用意されており、スタンド本体の間はボールジョイントで接続されている。
本製品はパン/チルトなどの駆動機能を搭載していないため、任意の角度で本体を固定することが重要になる。このジョイントはかなりしっかりとした作りで、本体の重さにジョイントが負けて“ブラブラ”してしまうこともなく任意の角度で固定できる。
動画の圧縮形式にはMotionJPEGを利用し、206/206Wでは640×480の解像度でも30fpsという滑らかな映像を配信できる(206Mは最高1280×1024・12fps)。圧縮率も5段階に調整可能だ。
206と206Wには30万画素のCMOSとF2.0のレンズが組み合わされており、解像度は640×480 /640×360 /320×240 /160×120の4段階に調整が可能。206Mには100万画素COMSとF2.8のレンズが組み合わされており、解像度は1280×1024 /1280×960 /1280×720 /640×480 /640×360 /320×2406段階に調整が可能だ。
なお、206と206Wに採用されたこの新CMOSは4ルクスの明るさでも撮影が可能となっている(205は10ルクスから)。4ルクスといってもピンとこないので、夜間の自宅ですべての明かりを消し、常夜灯だけを付けて206Wを利用してみたが、かなり室内の様子が分かった。
そのほか、「AXIS Internet Dynamic DNS Service」というダイナミックDNSサービスも用意されており、インターネット経由での操作や映像・音声の確認も可能。これによって、留守宅の小さな子供やペットの様子を会社や外出先からチェックできる。
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