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» 2004年11月16日 11時30分 公開

インタビュー:「“ユーザーの生の声”を徹底活用――メーカー直販の可能性」 (1/2)

“メーカー直販スタイル”という新しい販売方式が話題の「LIVINGSTATION」。PTV(プロジェクションテレビ)という新時代の大画面テレビにふさわしいこの新しい販売スタイルの詳細と可能性について、エプソンダイレクト取締役の吉崎宏典氏に聞いた。

[ITmedia]

 LIVINGSTATIONは、エプソンダイレクトを通じて発売する“メーカー直販スタイル”という新しい販売方式が話題となっている。PTV(プロジェクションテレビ)という新時代の大画面テレビにふさわしいこの新しい販売スタイルの詳細と、ユーザーの声が生かせる直販スタイルの可能性について、エプソンダイレクト取締役の吉崎宏典氏に聞いた。

photo エプソンダイレクト取締役の吉崎宏典氏

 LIVINGSTATIONの価格は、57V型が47万8000円で47V型が35万8000円と、薄型大画面テレビ本格普及のターニングポイントといわれてきた“1インチ1万円”をあっさりとクリアしている。外付地上デジタルチューナーをセットにしたモデルでも57V型が49万8000円で47V型が37万8000円だ。表示デバイスに光を当てて画面の裏から映像を投射するPTVは、ブラウン管やデバイス直視型のテレビ(プラズマ/液晶)に比べて大画面になればなるほど低コストで製造できるのが魅力。プラズマテレビの50V型が実売70万円前後、液晶テレビの45V型が実売90万円前後することを考えると、大画面で有利なPTVのメリットをいかんなく発揮したカタチだ。

 しかもメーカー直販という販売スタイルを採用したLIVINGSTATIONは、配送/設置/配線/梱包箱処理といったサービス分のコストまでこの価格の中に含まれている。

 「後発のエプソンは、テレビメーカーというイメージがユーザー側にまだない。だがエプソンダイレクトはパソコンの世界では十数年来の直販の実績があり、そこで培ったノウハウや顧客対応力など従来のテレビメーカーにないものを持っている。そしてPTVという新しいカテゴリーの商品には、メーカーから直接商品を届けるという新しい販売スタイルで顧客ニーズをダイレクトにつかんでいくことが必要と考えた」(吉崎氏)

配送・設置の悩みも専門スタッフが解決

 大画面テレビで頭を悩ませるのが、購入後の配送や設置の問題。32型ですでに大人の男性1人分の重さがあるブラウン管テレビはもちろんだが、薄型テレビでも40〜50インチクラスは重さとともに大きさも配送のネックとなり、自分でマイカーに積んで持ち帰るというのは非常に困難だ。

 47V型で48キロ、57V型で56キロと、同サイズのプラズマテレビ(スタンド込み)よりも軽いLIVINGSTATIONも、1メートル前後という魅力の画面サイズが配送時にはネックとなり、配送・設置には2人以上の作業人員を要する。

 LIVINGSTATIONでは専門スタッフが自宅まで直接納品して、ユーザーの指示する場所に設置。アナログ地上波放送が視聴できるまでセッティングして、不要なダンボール空箱まで回収してくれる。

 「もちろん一戸建てだけでなくマンションなど高層住宅でも全国無料で配送する。エレベーターなどが設置されていなかったり、玄関からの搬入が困難な場合は外から吊り上げてベランダから入れることもある」(吉崎氏)

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 電話/FAX/専用ネットサイトなどで受注したら、すぐにオペレーターがユーザー宅にコールバックする。そして、何階に住んでいているかなど住居環境や設置場所、配達時間帯などを電話で細かくチェックする。

 「ユーザーに喜ばれているのは、オペレーターの商品説明や言葉使いなどコールセンターの優秀さや配送スタッフの対応。メーカーが直接行うので、全国統一で質の高いサービスの提供という面は特に気をつけている」

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