ロキシオが11月19日に発売する「EyeHome」は、Mac専用のネットワークメディアプレーヤーだ。同様の機能を持つ製品は数多いが、EyeHomeのように最初からMacオンリーを謳っている製品は珍しい。早速、ロキシオにお願いして借りてみた。
外観は、最近のMacを明らかに意識したシルバーのシンプルなデザイン。本体サイズも210.8(幅)×155(奥行き)×35.5(高さ)ミリとコンパクトで、置き場所にはあまり困らないだろう。持ち上げてみると、見た目よりかなり軽い。
背面には、10/100BASE-Tポート、コンポジットビデオ、コンポーネントビデオ、S端子、光デジタル音声出力が並ぶ。無線LANを内蔵していないのが残念といえば残念だが、テレビやオーディオと接続する側は必要十分なインタフェースが揃っている。D端子もあると嬉しいが、コンポーネントがあるから必須ではないだろう。
サーバソフトは、同梱のCD-ROMの中。動作環境は、Power PC G4/G5搭載のMac OS X10.2.8以降で、QuickTime 6.4とJava1.4.1も必要だ。今回は、PowerPC G4/1GHzの「PowerBook G4」を使用した。
接続は簡単だ。ログイン画面は、まずサーバを選択するタイプ。サーバソフトをMacにインストールしておくと、自動的にEyeHomeがLAN内にあるサーバを認識し、ログイン画面に表示してくれる。説明書によると、Mac OS Xが標準で備える「Rendezvous」を活用しているそうだ。
サーバにログインすると、各メディアを選択する画面に入るが、ここで謎の「EyeTV」という項目を発見。調べてみると、開発元の独Elgato Systemsが販売しているTVチューナーキャプチャユニットの名前だった。Macで録画した番組をすぐにテレビ視聴できるよう、ウォッチフォルダを設定しているのだろう。
さて、Macをサーバに使う一番のメリットは、前述のランデブーによる簡単接続のほかに、iLifeアプリケーションと連携できることが挙げられる。たとえば、「音楽」再生時にはiTunesのミュージックライブラリやプレイリストに直接アクセス可能。普段使用しているアーティスト、アルバム、ジャンルなどがそのままアルファベット順に表示されるため便利だ。
全曲再生やシャッフルも可能なほか、曲名サーチから音楽ファイルをサーチする機能もある。対応するファイルフォーマットは、MP3、AAC(.m4a、iTunes Music Storeのトラックは非対応)。
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