ITmedia NEWS >

リアスピーカーを完全ワイヤレス化――ソニー「HT-SL99BW」レビュー:5.1chサラウンドシステム(2/3 ページ)

» 2004年12月06日 12時55分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo サブウーファーはパワーアンプ内蔵型のため、電源スイッチと音量調整ダイヤルがある。後ろから見るとテレビのようだ。RCAピンケーブルでアンプと接続するほか、電源も別に必要

 アンプはAM/FMチューナーを搭載した、いわゆるレシーバータイプ。背面の入力端子は、そのアンテナ接続のほか、アナログ3基(「TV/SAT」「DVD」「VIDEO」)とデジタル光角型2基(「TV/SAT」「DVD」)を用意。デジタルとアナログの両方から信号が入力された場合は、オート設定ならデジタルが優先される。また、「DVD」に関しては、同軸デジタルも装備(同じく、光入力を優先)。また、「DVD」「VIDEO」の映像入力、および、モニター出力もあるが、コンポジットのみとなる。また、テレビ画面上で設定を行うOSDなどはない。

photo 薄型のアンプはAM/FMチューナーも搭載したレシーバータイプ

 ちなみに、冷却ファンは最小音量時でもすでに低速で回転するが、回転音はほとんど気にならない程度。音量を上げていくと、多少回転は速くなるが、最大音量でもノイズが聞こえるほどにはならない。

photo 一般的な単品AVアンプ製品と比較すると、かなりシンプルな入力端子類。映像入力の切替にも使えるが、コンポジットのみ。中央は冷却ファン

 サラウンドの初期設定は、リモコンの「MAIN MENU」を数回押し、本体前面の表示部を見ながら「SET UP」を選択する。カーソルの上下ボタンで、「L/R DIST.」(L/Rはスピーカー配置のアイコン)「C DIST.」「SL/SR DIST.」=各チャンネルの距離設定、および、「SL/SR PL」=リアの高さ設定を呼び出せるので、カーソルの左右で各項目の数値を変更していく。距離は0.1メートル単位で1〜7メートル、リアの高さはLOW、HIGHのいずれかを選べる。さらに、各スピーカーに対する音量調節(−10〜+10dB、1dB単位)のほか、トーンコントロールも可能だ。

photo 前面左には電源スイッチと表示部を配置。各種設定はこの表示を見ながら行う
photo 前面中央には「VIDEO」「DVD」など現在選択されている入力機器名をオレンジで点灯。ボリュームダイヤルのほか、サウンドフィールド選択、ラジオチューニング用ボタンなどを配置

 サラウンドモードは、リモコンの「A.F.D.」を押せば、2ch、5.1chとも加工せずにダイレクト出力するほか、「PL/PLII」を繰り返し押すことで、2ch音声をドルビープロロジック、ドルビープロロジックIIムービー、ドルビープロロジックIIミュージックでマルチチャンネル化できる。

 また、サウンドフィールドを使えば、デジタルサラウンド信号、アナログサラウンド信号、ステレオ信号のいずれに対しても、音場効果を適用可能だ。ソニー製のAVアンプではすでに定評のある、ソニー・ピクチャーズエンターテイメントの各シネマスタジオの音響特性を再現したシネマスタジオEX A/B/Cのほか、HALL/JAZZ/CONCERT/GAMEなどのサウンドフィールドが用意されている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.