ITmedia NEWS >

管理・転送ソフトにも注目――デジタルオーディオプレーヤーシリコンオーディオ販売ランキング(11月29日〜12月5日)

» 2004年12月13日 23時03分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 APPLE IPOD MINI 2004/7/24 26800
2  3 APPLE M9282J/A 2004/7/21 31800
3  2 RIO JAPAN RIO SU10 128 2004/7/24 オープン
4  6 IRIVER IFP-890 2004/5/1 オープン
5  4 ソニー NW-HD2 2004/10/10 オープン
6  5 RIO JAPAN RIO SU10 256MB 2004/10/1 オープン
7  7 APPLE M9268J/A 2004/7/21 42800
8  8 IRIVER IFP-180T 2002/11/1 オープン
9  9 ソニー NW-E75 2004/7/1 オープン
10  13 アーガスジャパン PIPO-256 2004/10/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 12月に入り、いよいよ年末商戦も本格的に動き始めている。ランキングではアーガスジャパンのシリコンストレージプレーヤー「PIPO-256」が10位にランクインし、HDDタイプ4機種/シリコンストレージタイプ6機種となった。

 ところで、デジタルオーディオプレーヤーのメリットのひとつに、CD何枚分ものデータを手軽に持ち運べるという点がある。ランキングを見渡してみても、最も搭載ストレージ量の少ないRio Su10でも128Mバイト、最も多いM9268J/Aならば40Gバイトのストレージを搭載している。

 これを収録可能曲数にして考えてみると、128MバイトならばCD2枚程度(20曲程度)だが、ギガバイトクラスになると、収納可能曲数は数百あるいはそれ以上というオーダーになる(40GバイトのHDDを搭載したiPod M9268J/Aの公称収録可能曲数は1万曲)。従って、プレーヤーへの転送を含めた、大量の曲データ管理を効率よく行えるかが、スムーズに常用する際のポイントになる。

 既にPC内部にライブラリがあるならば、管理自体はWindows Explorerを使うのが手っ取り早い。しかし、転送までを考えると、ExplorerではWindows DRMなどの著作権保護に対応したファイルを扱うことはできないし、プレーヤーとの同期機能もない。それに、新たにCDを購入してきた場合には「何かのソフトでCDをリッピング→任意のフォルダに保存・管理→プレーヤーへ転送」という手間が生じる。

 Windowsに付属しているWindows Media Player(WMP)は「CDリッピング→データ管理(ライブラリ機能)→転送」を一貫した機能として備えており、手間を省くことができる。こうしたソフトはほかにもあり、「iTunes」(アップル)、「SonicStage」(ソニー)、「Creative MediaSource」(クリエイティブメディア)、「gigabeat room」(東芝)、「m:trip」(オリンパス)などがある。

photo SonicStage 2.3
photo Creative MediaSource

 これらのソフトはWMPを除くと各プレーヤー専用となっているために、それぞれが特徴的な機能を持っている。iTunesならばAirTunesによってワイヤレス化が可能であるだとか、SonicStageならばMoraからの楽曲購入が可能な「ネットミュージックストア」ボタン、m:tripならばフォトビューワー機能があるといったところだ。

 基本機能である楽曲の管理・転送機能に注目しても、画面インタフェースや用意されているエンコード形式などに違いが見られる。ATRAC3/ATRAC3plusでのエンコードが可能なのはSonicStageだけであるし、gigabeat roomは特徴的で「RipRec」というワンボタンでCDリッピング-転送までを完了させる機能を持っているが、ソフト自体はライブラリ機能を持っていない。

 ポータブルプレーヤーを購入する際、本体の大きさやバッテリー持続時間といったハードウェア的な部分にまず気が付くが、使い勝手までも考えると、PCとの連携に欠かせないソフトウェアの部分にも着目するべきだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.