分速1010メートル(時速60.6キロメートル)のエレベータが稼働を開始した。もちろん「世界最高速エレベータ」として、ギネス認定済みだ。
このエレベータがあるのは、台湾台北市の世界最高層ビル「TAIPEI101」(地上高508メートル)。納入したのは東芝エレベータで、この高速エレベータ2台のほか、かご室を2階建て構造にしたダブルデッキエレベータなども導入した。
高速エレベータの定員は、24人(積載重量1600キログラム)。上昇時に最高分速1010メートルのスピードが出る。また、中にいる人間が快適に過ごせるよう、かご室内部の気圧を調整する「気圧制御システム」、かごに取りつけたセンサーからの振動の情報をもとに逆方向に重りを動かしてかごの水平方向振動を打ち消す「アクティブ制振装置(アクティブマスダンパ)」、かご走行時の昇降路内の空気とカプセル表面の圧力解析を行い、形状の最適化をはかった流線型の「整風カプセル」など新技術を盛り込んだという。
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