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» 2004年12月21日 12時27分 公開

年末、このDVDメディアで映像を残す(5):新技術「AccuCORE」と“V”のパッケージで普及を狙うソニー (1/2)

「スゴ録」のソニーが、VHSカセットでもなじみ深い“V”のロゴをDVDメディアにも投入してきた。“V”の狙いと、導入された新技術「AccuCORE」について聞いた。

[渡邊宏,ITmedia]

 10月にデザインを一新、録画用DVDについては「V」のマークをあしらった新パッケージに移行したソニー製DVDメディア。「スゴ録」によるDVDレコーダーメーカーとしての認知度は言わずもがなだが、その同社の手がけるDVDメディアにはどういった特徴があるのだろうか。

“V”でVHSからの移行組に「AV製品」であることをアピール

 今夏のオリンピック需要はもとより、冬のボーナスでも「買いたいものランキング」の上位にあげられるDVD/HDDレコーダー。同社ではこうした情勢を受け「DVD/HDDレコーダーは、昨年あたりから普及期に入ってきたといえ、この年末はその傾向がさらに加速する」と分析する。

 そのために、「AV製品であることが印象付ける“V”のロゴを採用し、VHSからの乗り換えユーザーにも分かりやすい商品となるように気を付けている」というは同社 メディア・バッテリー&AVペリフェラルマーケティング部 メディア・バッテリーマーケティング課の佐々木幸太氏だ。

photo メディア・バッテリー&AVペリフェラルマーケティング部 メディア・バッテリーマーケティング課の佐々木幸太氏

 同社では従来からVHSカセットを始めとしたAVメディアのパッケージに“V”のロゴイメージを使用しており、そのイメージをそのままDVDメディアでも展開し、ユーザーへのアピールを狙う。

 「今年は各メーカーともレコーダー製品のラインナップが充実しており、間口としては昨年よりも広がっていると感じています。これまでソニー製のVHSやDVカセットなどを使っているユーザーが、当社製のDVDメディアを使ってもらえるように誘導していきたいですね」(佐々木氏)

5つの特徴を持つ新テクノロジ「AccuCORE」

 新デザインの導入と共に、同社ではDVDメディアに数々の新テクノロジーを投入した。その総称を「AccuCORE」としてパッケージにも表記し、技術面でのアピールも同時に行っている。

 「去年はDVDレコーダー自体がまだ登場して日が浅いと言うこともあり、パッケージには種類や倍速、フォーマットなどを前面に押し出して、分かりやすさを強調していました。ですが、今年はレコーダーが普及期に入っていることから、それらにプラスして技術に裏付けられた“高品質さ”を押し出すことにしました」(佐々木氏)

photo AccuCOREのロゴ。

 AccuCOREとは、「Accurate(正確性)」「Compatibility(互換性)」「Reliability(信頼性」というDVDメディアに求められる3つの要素をつなげあわせた造語で「具体的には高速記録特性、互換性、防振性、耐温度性、長期保存性という5つのメリットを持ちます」(佐々木氏)

 AccuCOREは同社DVDメディアに関する新技術の総称だが、DVD+R/-R、DVD+RW/-RWという特性も製法も異なる4種類のフォーマットを手がける関係上、すべてのメディアが上記5つの特性を持つわけではない。

各メディアが備える「AccuCORE」の特性

特徴 高速記録特性 互換性 防振性 耐温度性 長期保存性
DVD-R
DVD+R ×
DVD-RW × × ×
DVD+RW × × ×

 DVD-Rのみが持つ高速記録特性については、データが保存される場所である「ピット」を直線的に配置せず、あえて蛇行させることでより高速記録時の安定性を向上させようという方法がとられている。「グルーブを蛇行させることによって、アドレスピットを形成します。蛇行させた方が読み取り精度が上がるのです。これによって、安定した記録が可能にしています」(佐々木氏) 

 -Rと+Rが持つ「互換性」については色素の改良を進め、低速から高速に至るまで安定した記録を可能にした。「互換性については“どんなレコーダーでも書き込みに失敗しません”という意味合いを込めています。高速記録メディアと低速ドライブのような組み合わせでも問題なく書き込みができるようにしています」(佐々木氏)

 また、防振性については張り合わせ時の精度を高め、よりゆがみの少ないメディアを実現したという。

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