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冬ごもりしたい人のためのネットサービス〜DVDレンタル編年末年始ひきこもり企画(1/3 ページ)

» 2004年12月22日 01時01分 公開
[久木四郎,ITmedia]

 冬休みの予定は決まっただろうか。

 出かけるのも楽しいものだが、場所によっては混雑しているばかりだし、特に外出しないというのもいいと思う。今回の単発企画では、“冬ごもり”に利用したいネットサービス(オンラインサービス)をネタにしてみよう。

 家にこもっていても、年末年始はテレビも特別番組が目白押しで、退屈することはまずない。しかし、2〜3日もすれば、少しばかり食傷気味になるかもしれない。そんなときは映画鑑賞など、いかがだろう。

 映画はテレビでも放映される。しかもデジタル放送ならハイビジョンでもやっている。しかし、いつでも好みに合う作品を観られるわけではない。たまたまテレビをつけたらやっていたので、あるいは、番組表でチェックしていた映画が今日放送されるので鑑賞するという場合がなきにしもあらずだが、そんなときは「どうもノレない」といった体験もあるのでは?

 “映画を観る”という行為は受動的に違いないが、その起点には往々にして能動的な要素が含まれるもの。つまり、「今日は映画を観たい。しかも、これこれこういう気分なので、アノ手の作品がいいな」と思い立ち、上映されている映画館を探したり、レンタルビデオ店で物色したりするわけだ。

 そうすると、やはり寒風の中、出かけないといけない? ――いやいや、ご存じの方も多いだろうが、「オンラインDVDレンタルサービス」という手がある。

 業者により多少の差はあるが、月額利用料2000円程度(以前は3000円程度)を払えば借り放題で、サイト上でレンタル手続きをすれば、DVDが2枚ずつ郵便(またはメール便)で配送されてくるのが基本。切手貼付ずみの返却用封筒も同封されているので、観終わったらポストに投函すればいい。つまり、月額利用料以外に送料をとられたりはしない。先方に到着して返却処理が行われたら、また次の2枚を借りられる。

 年中こもりたいというわけではないのだが、わが家は郊外も郊外、いわゆる“僻地”なので、近所にめぼしいレンタルビデオ店がなく、普段からオンラインDVDレンタルを使っている。参考までに、これまでの経緯を少し書いてみよう。


敷居が低い「TSUTAYA DISCAS」

 まず、最初(1年半ほど前)に入会したのは、「DISCAS」。レンタルビデオ店向けにビデオソフト貸与・課金サービス事業を行ってきたレントラックが、2002年10月から開始したオンラインDVDサービスだ。2004年3月に、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの連結子会社となったことで、現在ではTSUTAYA DISCASという名称に変更されている。

 同サービスでは無料お試し期間が設けられ、しかも、入会金や年会費はないので、気軽に入会できた。手続きはすべてオンラインで済み、完了すれば即座にサービスが受けられる。サイト上で観たい作品を探し、「予約リスト」へ登録し、希望順位に並べておく。このリストの上位から、在庫のある2タイトルがピックアップされ、自動発送される仕組みだ。DISCAS入会当時はまだ会社に勤めていたので、せいぜい月に4〜6回(8〜12枚)レンタルする程度だった。

 返却処理完了とともに、各ユーザーのリスト内の優先順位を比較しつつ、各タイトルの貸出先を決定していくわけで、ずいぶんとややこしそうな処理だ。このルーチン後、リストの中に貸出可能なものがないユーザーには、貸出が行われないことになってしまうので、常時20タイトル以上の登録が推奨されている。しかし、だからといって、あまり観たくもない作品まで登録しておくと、かなり下位に置いていても意表をついてピックアップされてしまったというケースも多々ある。

 ただ、あまり面倒な作業もなく、作品の検索などもしやすいので、満足はしていた。しかし、DISCASは料金の変更やサービス体系の見直しが何度も実施され、しかも、それがユーザーの利益になるような改善であればいいか、どうも、コストバランスを試行錯誤しているようなフシがある。

 “ひきこもり層”の増加で回転数の高いユーザーが急激に増えたのか、それとも、宣伝費を使いすぎたのかは知らないが、起業時の試算に狂いが生じ始めたのだろうか。結局、レンタル可能回数は4回までという現在のAプラン(1974円)が導入され、標準的なコースでの借り放題が実質的に廃止された時点で、休会扱いにしてしまった。

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