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冬ごもりしたい人のためのネットサービス〜DVDレンタル編年末年始ひきこもり企画(2/3 ページ)

» 2004年12月22日 01時01分 公開
[久木四郎,ITmedia]

駆け引きや争奪戦が繰り広げられる「ぽすれん」

 しかたないので、次は「ぽすれん」に入会した。これはライブドアが運営するサービスで、年会費(1050円)が必要ながら、月額2079円で借り放題。DISCASが回数制限を導入しても、それに便乗することはなく、現在でも借り放題システムを継続している。こちらの場合も、いちおうマイリストに観たい作品を登録しておくのだが、選択は自動ではなく手動で行う(自動発送設定も可)。

 つまり、返却処理の完了をサイト上(またはメール)で確認したら、マイリスト内の各タイトルについた「現在の状況」を眺め、「レンタル可能」と表示されているものから2つ選び、「レンタル確定」を押すというシステムになる。DISCASでは任せきりだったのが、自由に選べるようになるわけだが、逆に手間も格段に増え、いろいろと駆け引きも生じてくる。最も基本となるのが「13時のライン」だ。

 作業締め切りは9時/13時/18時の3回あるが、このうち13時までに「レンタル確定」を行うと、当日発送扱いとなる。返却処理は9時以降に開始なので、「返却完了→レンタル確定→当日発送」という流れを死守するためには、13時締め切りでの確定が必須というわけ。

 地域にもよるが(返却センターは大阪府にも追加されたが、配送はすべて千葉県の配送センターから)、うちでは概ね翌日に到着するので、「到着→その日の夜に鑑賞→翌朝投函→翌々日返却処理→発送→翌々々日到着」と繰り返すと、3日に1回転、つまり単純計算で月に10回は借りられることになる。

 しかし、ここで障害となるのが「休日の処理」だ。ぽすれん では休日も発送作業を行っているが、郵便の配達業務自体が休み。以前は、その分だけロスが生じていたが、最近ようやく宅配業者のメール便での発送にも対応したので、休日にも受け取れるようになった。

 それでも、ぽすれん への返却便は、ポストへ投函するという構造上(メール便で集荷というわけにもいかないだろうし)郵便に頼るしかなく、休日着の返却は不可能となる。

 さらに「作品の争奪戦」も困難な問題だ。返却処理は9時から開始され、自分のブツがいつ処理されるかは不確定だが、だいたい11時半くらいまでには完了される。そうしたら、すぐに「レンタル確定」をすればいいかというと、そうではない。返却処理が反映されて、マイリストが更新されないと「貸出中」ばかりだ。では、いつ更新されるかというと、実はこれが明確ではない。

 一時は夕方や真夜中にしか更新がなく、“回転調整では”とネットで裏口を叩かれていた時期もあったが(回転数の高いユーザーは、返却も寝かされてなかなか処理してくれないとも言われているが、いずれも真偽は定かではない。自分の実体験では、数回のみ不可思議なブランクを感じたが、ほとんどの場合は前述のペースで処理が行われる)、最近では13時以前のギリギリに大なり小なり一度の更新があるようだ。ここで、時間との闘い、そして、ほかのユーザーとの争奪戦が繰り広げられることになる。

 PCに張り付いて、更新をチェックし続ける必要があるので、暇でなければ不可能な作業だ。のんびりしていると、新作はあっという間に状況マークが「貸出中」に変わっていく……。どうしても借りたい作品がある場合は、翌日発送を覚悟して、13時以降の更新を待つしかない。回転の間に休日をいかにはさむかという案件も考えつつ、13時以降にレンタル確定を行う日を入れていくという戦略も絡んでくるわけだ。

 ただ、あんまり回転に熱心になってくると「自宅の郵便受けにモノが届いたら、即座に察知できるようセンサーかカメラを取り付けようか」とか、「いや、集配業務を行っている郵便局のそばへ引っ越そうか」とか、おかしな域に踏み込んでしまいそうなので注意したい……。

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