BDドライブとDVD-R/RWドライブの両方を搭載した本機だが、基本的な機能は「DV-HRD200」が基礎となっている。つまり、BDドライブを利用しないならば、DV-HRD200と録画機としての機能はさほど変わらない。ユーザーインタフェースもほぼ共通で、ハードウェアとしては別の製品ながら、ソフトウェアの観点からすると延長線上にあるのは間違いない。
ハイビジョンのタイムシフト視聴や「追いかけ再生」が可能で、地上・BS・110度CSの3波対応デジタルチューナーを内蔵する。HDDに録画されたハイビジョンのカット編集が行えるのも従来機と同じだ。
とはいえ、いくつか改良されている点もある。DV-HRDシリーズではダイビング中にほかのコンテンツを視聴できなかったが、本機ではダビング中に他のHDD録画済みコンテンツを楽しむことが可能になった。
一方、記録型DVDへのダビングは等倍速のみで、高速ダビングは行えない。BDへのハイビジョンダビングは1.6倍速で行うことが可能だが、最終的な保存先がDVDなのであれば、やや使い勝手は落ちることになる。
それでも魅力を感じるのは、やはり最終的な保存先としてBDが使えるところにある。本機が搭載したのは1層25GバイトのBD-REメディアをサポートするドライブ。放送局のビットレートによって録画時間は異なるが、デジタルWOWOWなら2時間36分程度は録画可能になる計算だ。地上デジタルなら、2時間50分前後は録画できるだろう。
松下電器が採用した2層50Gバイトドライブには見劣りするが、2層のBD-REはメディア価格が7000円程度するため、まだ実用的とは言えない。25Gバイトメディアなら3000円程度で購入できるから、当面は1層でもさほど不便は感じないはずだ。
一方、内蔵HDDが160Gバイトという設定には不満を感じるユーザーも多いと思う。ハイビジョンの場合、13〜16時間程度の録画時間しかなく、ちょっと油断するとスグに一杯になってしまう。ただし後述するようにi.LINK HDDレコーダーとの連携が行えるため、運用次第ではさほど容量不足を感じずに済むかもしれない。
では、他機器との接続性やダビングの可否などを中心に話を進めていこう。
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