ソニーは12月27日、社内に新組織を設立したことを発表した。組織名は「コネクトカンパニー」。本社直属の組織として、音楽配信サービスや対応デバイスなどの企画・開発を手がける。
新組織の目的について同社では、日本のソニーが開発するデジタルオーディオプレーヤー(HDDウォークマンなど)と、米ソニーがサービスする音楽配信サービス「Connect」との連携を深め、オープンなデジタルオーディオ製品(サービス)の創出を目指すものと述べている。
同組織は11月1日に既に設立されており、代表者となる担当執行役も決定している。就任したのは同社執行役 副会長のハワード・ストリンガー氏と、同社執行役 専務の木村敬治氏の2名で、「米国のサービス(Connect)と日本のハードウェア(ウォークマン)との結びつきを強めるためだ」と同社ではダブル執行役の意図を説明する。
両名ともにこれまでの役職(ストリンガー氏はエンタテインメントビジネスグループ担当 COOと米州地域代表、木村氏はIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデント、同ネットワークカンパニー ITカンパニープレジデント)を兼任しながらの就任となっている。
本格的な活動は年明けからになるが、日本のHDDオーディオ部門やDRM関連部門が新カンパニーの傘下に入ることが既に決定しており、将来的には携帯電話やゲーム機などへも音楽配信サービスの提供を進めることを検討していく予定。ハードとソフト、両面から音楽配信サービスを包括的に考える組織を新設し、米国などで高い人気を誇るiPod+iTunes Music Storeの組み合わせに迫りたい考えだ。
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