前回に紹介したハードウェア面からの選択法に続き、今回は収納されている辞書(コンテンツ)と使い勝手を含めたソフトウェア面から電子辞書の選び方を考えてみたい。
コンテンツ面では、収録する辞書の種類はもちろん、会話集やガイドブックなど辞書以外のコンテンツにも注目したい。また、使いたい辞書が収録されていても、旅先というシチュエーションでの使いにくさを感じてしまうならば、その電子辞書の魅力は半減してしまう。いかに快適に扱えるのかという“使い勝手”も欠かさずチェックしたいところだ。
海外旅行に電子辞書を持っていくことを考えた場合、コンテンツ面ではまずどこをチェックするべきだろうか。
旅行先がフランス語圏やスペイン語圏の場合、そこが観光地であっても、観光スポットから一歩離れれば現地語しか通じないことは多いし、場合によっては観光スポットであっても英語の案内標識がないこともある。その国の言語に対応する辞書/コンテンツを収録しているかは第一にチェックすべきポイントだろう。
ほとんどの電子辞書は日本語+英語辞書を基本の組み合わせとしているが、8カ国語に対応した辞書・コンテンツを収録したモデル(ソニー EBR-S8MS)や、中国語のネイティブ発音を収めたもの(キヤノン wordtank V80)、日本語+英語に加えて、モデルごとにスペイン語やイタリア語、ドイツ語、韓国語などを搭載したモデル(カシオ XD-L7x50シリーズ/XD-L7x00シリーズ)も発売されており、非英語圏への旅行には心強い存在になるはずだ。
旅行先にあわせた言語の辞書を搭載していることは当然として、候補に挙がった機種の収録辞書を注意深く確認して、「言語の種類を多く搭載している方がいいのか」「発音機能は必要か」「辞書の種類は適切か(少しでも渡航先の言葉に自信があるならば初級レベルの辞書は必要ないかもしれない)」など、行き先・拡張機能・辞書の“深さ”にそれぞれ注意を払って選択するべきだろう。
そして、辞書と並んで海外旅行で活用できるコンテンツが会話集だろう。多くの電子辞書が「とっさのひとこと辞典」、「ペラペラ旅行会話」、「ブルーガイドわがまま歩き旅行会話」などの会話集を収録している。
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