ソニーは、先日行われたプレスカンファレンスにて、プロフェッショナルからコンシューマー、自宅/外出先など、シチュエーションを問わず、映像に関するあらゆる局面でHD(High Definition)品質を推進していく“全方位的HD戦略”とも言うべき方針を明らかにした。
「業界に先駆けてHDにフォーカスし、今でもコミットしている。HD化の推進は最優先事項だ」と語る同社だが、製品レベルではどこまで反映されているのだろうか。CESの同社ブースをのぞいてみた。
同社の最新HD対応製品として頭に浮かぶのがBlu-ray Discレコーダーだが、会場ではこれまでのMPEG-2にくわえ、昨年BD-ROMのコーデックとして認められたVC-1とMPEG-4 AVCを同社製BDプレーヤーで再生するデモが行われていた。
「実際にハードウェアとして対応できることを見せたかった。まだ細かい部分は調整の余地があるが、BD-ROMが、VC-1、MPEG-4 AVCのどちらのコーデックを使用していても再生可能だと分かってもらえると思う」(同社)。
デモが行われていたプレーヤーは、発売済みの「BDZ-S77」ではなく、BD-ROMの再生を可能にした参考展示機。VC-1/MPEG-4 AVCコーデックを利用したBD-ROMが発売されたとき、BDZ-S77のユーザーはどうなるのだろう。
「BDZ-S77にどこまでの対応(アップデート)が必要になるか分からないが、バージョンアップディスクでは対応しきれず、ひょっとしたらメーカー預かりになるかもしれない」(同社)。
やはり展示されていたのが、民生用としては初めて1080iのHD映像が録画できるビデオカメラとして登場した「HDR-FX1」。
日本国内では2004年9月に発表済みだが、HD編集が可能なVAIOや大画面TVなどと組み合わせて展示することによって、HDで撮影→編集→鑑賞という同社が提案するスタイルを分かりやすいビジュアルとして伝えていた。
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