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任天堂、前社長の「でっちあげ」インタビューを一蹴

» 2005年01月11日 14時47分 公開
[IDG Japan]
IDG

 前任天堂社長の山内溥氏がMicrosoftのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)との会議中に、任天堂をMicrosoftに売却する可能性について話し合ったということは決してない――任天堂は1月7日にこう語った。

 任天堂売却の話は、Wired誌2月号に掲載された、真に迫った、だが架空の山内氏のインタビュー記事に書かれたものだった。任天堂では1月6日にこの記事に気付き、インタビューは作られたものだと同社の広報担当皆川恭廣氏は説明した。

 山内氏は現在社長職を退いており、最近取材には応じていないと皆川氏は語った。

 この偽りのインタビュー記事には、かつてMicrosoftが任天堂買収を持ちかけたなど、いくつかのきわどい内容が盛り込まれていた。山内氏が――日本語と英語で――バルマー氏に服従的な性行為を強要することで、このオファーを断ったとも記されている。

 この会議に出席したバルマー氏とMicrosoft幹部陣は「むかついて大げんかとなった」と虚偽のインタビューは報じている。しかし皆川氏によればそのような会議が開かれたことは一度もなく、「業界中がこれを話題にし、笑い飛ばしている」という。

 このほか、このでっちあげ記事の中で山内氏は、「ジャンプマン」としても知られる任天堂のマリオゲームのキャラクターに口ひげを付けたのは、イタリア人は「毛深い」からだとも語った。アメリカ人に肥満が多いのは、「フリーランチ」なる考えがあるからで、日本にはそのようなものは存在しないとも。

 山内氏がソニーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」携帯ゲーム機のデザインをペニスにたとえたとも記されている。

 なお皆川氏は、山内氏はこれらの一切の発言をしていないと語った。

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