サンケイリビング新聞社は、家庭用ゲーム機について既婚女性を対象に調査した結果を発表した。82.5%が自宅に何らかの家庭用ゲーム機があると回答し、自らゲームを楽しむ母親ゲーマーも多かった。
調査は子供を持つ20代〜40代の既婚女性を対象に、昨年12月23日から今年1月3日まで、同社が運営する「えるこみ」上でアンケートを実施した。有効回答数は767人で、平均年齢は37.5歳。
回答者の年代が高いほどゲーム機の所有率も高い傾向を示し、40代では88.2%がを所有。機種別では「プレイステーション2」(47.3%)、「ゲームボーイアドバンス」(44.3%)、「プレイステーション」(42.4%)の順。GBAと「ゲームキューブ」に関しては、年代が上がるにつれ所有率が高くなる傾向があり、「両機種は子どもに人気が高く、子どもの成長に合わせて購入する家庭が多いのではないか」と同社は推測している。
家庭用ゲーム機で遊んだ経験をたずねたところ、「以前はやっていたが最近はしていない」(43.0%)または「最近した」(28.8%)と約7割の母親に経験があり、「ほとんど経験がない」とした27.6%を大幅に上回った。特に「最近した」と答えたのは若い母親に多く、20代では3人に1人が“現役ゲーマー”だった。
ゲームを子どもと一緒に楽しむことがあるのは61.9%で、遊ぶ目的も「家族とのコミュニケーション」が52.5%がトップ。「子どもと共通の話題ができた」(46歳)とゲームをコミュニケーションに活用している母親の姿がうかがえる。
一方で「一人ですることもある」という回答が62.9%と「子どもと一緒」をわずかに上回り、ゲームをする目的の2位と3位にも「ストレス解消」(40.6%)、「ひまつぶし」(36.5%)が入った。プレイ時間帯は「平日の昼間」(30.8%)に次いで「平日の深夜(子どもが寝た後)」(19.6%)が多く、同社は「ストレス解消やのんびりできる趣味としてゲームを続けているようだ」と見ている。
ただ、ゲームが子どもに与える影響についての考え方は意見が割れた。現役ゲーマーの母親に「子供にとってゲームは好ましいか?」と聞くと、49.8%が「大きな問題はない」としたのに対し、「好ましくない」「やや好ましくない」としたのは50.3%とまっぷたつ。ゲーム経験がない人では「好ましくない」「やや好ましくない」が85.4%に上った。
ただし母親自身がゲームを楽しむことについては、現役ゲーマーの71.9%が「問題なし」と肯定。「気分転換にもなり、子どもと一緒に楽しめる」(50歳)という積極的な意見や、「親がやっていては子どもに禁止できないが、子どもに頼まれてしぶしぶ始めたゲームがやめられなくなった。仕事中の夫には申し訳ない」(43歳)という悩みも。
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