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» 2005年01月14日 02時42分 公開

PCソフトメーカーが考えるDLNA、HD DVD、BD、デジタル放送、そしてLonghorn

DLNA、HD DVD、BD、デジタル放送、そして64ビットアプリなどについて、2005年以降の戦略をユーリードシステムズ社長 ピーター・リン氏が語った。

[岩城俊介,ITmedia]

 ユーリードシステムズは1月13日、同社都内オフィスにおいて画像編集ソフト「PhotoImpact 10」の発表(関連記事参照)、および2005年以降の同社戦略を公表した。

 まず、同社代表取締役社長 ピーター・リン氏は昨年を振り返り「2004年は変化の多かった年だった。そして2005年は我慢の年となりそうだ」と述べた。

photo ユーリードシステムズ代表取締役社長 ピーター・リン氏

 2004年にリリースした製品タイトル数は創設以来最も少なく(VideoStudio 8、DVD MovieWriter 3 VideoTool Box 2、デジカメDVDスタジオ、DVD DiskRecorder 2)、うち画像系タイトルは1本もなかったが、過去最高となる売り上げ(約15億円)と利益を記録する見込みで、困難こそはあったが業績は好調であることをアピールした。

photo 2001年〜2004年におけるリテール販売とOEM販売を合計した売り上げ推移グラフ

 2005年の戦略に関し「ここ数年、年1本以上のペースで開発してはいるが、技術開発は我慢しないとなかなかよいものができない。そして2005年も、リソース調整が困難などの理由もあり、より我慢の年となりそうだ」と、多数の懸案事項や開発すべき事柄などを、我慢という単語に置き換えたような形でリン氏は述べる。

photo 近年開発された技術・ソリューションなど

 2005年以降は、プログラムサイズの肥大化対策や製品どうしの連携性、“簡単”の定義などを再認識・最適化し、開発する予定としている。

 具体的な予定として、

・同社製品の欠点克服

 肥大化された傾向にあるプログラムの最適化、製品同士の連携性の弱さを克服するための共通モジュール強化、機能をやみくもに詰め込むのではなく、ユーザーが必要としている機能を最優先で開発していく。

・既存ラインアップの継続とバージョンアップ

 製品数ベースでは2004年以上ほどはリリースしない予定だが、バージョンアップ時などにはアスペクト比16:9ソースも全面対応としていく。

・説明書/インストールなしでも使えるようなソフト投入

 デジカメ、DVカメラなどソースのインプットは簡単だが、アウトプットが難しい。それを説明書なしで扱えるほど簡単にするソフトをリリースする。

・第3の柱「Ulead Media Server」(仮称)

 現在売り上げの大半を占めるVideoStudio 8とDVD MovieWriter 3に続く第3の柱として、データのインプット/アウトプット操作からインタフェースまで一元操作が可能な、DLNA準拠のメディアサーバ的アプリケーションのリリースを示唆。Windows Mediaライクなインタフェースは完成しているという。

photo 半ば完成しているというメディアサーバ的アプリケーションの構想

・HD DVDもBDも両方やる

 次世代DVDに必要なものとして、H.264、VC1、MPEG-2などのコーデックや、記録用UDF2.5フォーマット対応、再生プレーヤーなどを2005年内に準備する。HD DVDかBDかではなく、ソフトウェアメーカーとして両方対応させる。

・2006年への準備

 ソニーやシャープなどが推進するHDソリューションの強化、CPRMと1セグ放送を中心とするデジタル放送への対応、次期Windows「Longhorn」を軸とする64ビットソフトウェア開発を真剣に考察する。

photo 2006年投入・準備予定の項目

 などが述べられた。

 2007年12月には同社10周年という節目を迎える。その時までに、過去最高業績であった2004年の140%増しとなる、売り上げ21億を目標にすると締めくくった。

 DLNAや次世代DVD、HD DVDかBDかといった競争や話題が激化し、かつ現実化してきた2005年は、ハードメーカーやコンテンツソフトメーカーだけでなく、PCソフトウェアメーカーとしても激動そして勝負の年となる様相だ。

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