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2004年AVソフト市場、全般的には低調ながらもDVDが支える

» 2005年01月21日 17時09分 公開
[ITmedia]

 日本レコード協会は、同協会加盟42社の集計による2004年12月度(2004年12月1日〜31日)ならびに2004年度(2004年1月〜12月)の音楽ソフト生産実績を発表した。「音楽ソフト」には、CDやDVDオーディオ、SACDなどが含まれるほか、DVDビデオなど、音楽が映像と共に提供されるものも含まれる。

 12月度の生産数は3366万枚・巻で、合計金額は463億円。生産数・金額共に前年同時期比90%に減少した。また、通年の生産数は3億4745万枚・巻、合計金額は4313億円で、前年度との比較では生産数で96%、金額で95%といずれも減少となった。

 通年における生産実績詳細を見てみると、洋楽の8センチCDとアナログディスクの枚数が前年を上回った以外はいずれもわずかながら減少している。一方、音楽DVDは数量・金額共に増加している。

 同協会では加盟42社が発売している映画などを含むビデオソフト全体についても生産数と金額を発表しており、それによると、AVソフト市場の通年合計では、生産量が4億5895万枚・巻、金額が5738億円となっている。そのうち、音楽ソフトの生産量・金額は前年比95%・94%と減少しているが、ビデオソフトの生産量・金額はいずれも前年度比127%・125%という伸びを見せている。

 全体としてみれば、この数値は前年度比102%・100%となり、前年並みといえるが、音楽ソフトの生産量・金額の低下傾向は一昨年から引き続いており、価格面も含めてより幅広い商品構成をもつDVDがAVソフト市場全体を支えた格好だ。

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