トイレでクラシックの生演奏――TOTOからもMP3再生トイレ

[ITmedia]

　TOTOは1月26日、MP3形式の音楽を保存したSDカードを利用して、四季に合わせた曲を再生する「サウンドリモコン」を装備したウォシュレット一体型便器を4月1日から順次発売する。タンクなしの「NEWネオレストEX3」（4月1日発売、税込み41万1600円）、「NEWネオレストSD4」（同、同31万5000円）と、タンク付きの「NEW Z5」（4月20日発売、同32万3400円）の3機種。

左からNEW Z、NEWネオレスト EX、NEWネオレスト SDと、サウンドリモコン

　春は「亜麻色の髪の乙女」など、夏は「セレナード」など、秋は「G線上のアリア（Jazzバージョン）」など、冬は「アヴェ・マリア」など、四季に合わせて各4曲ずつ、計16曲を楽しめる。クラシック音楽は生演奏を収録した。

　業界で初めて、音声ガイド機能も装備。タイマー節電ボタンを押すと「タイマーで毎日設定された時間に便座の暖房を切って節電します♪」などと音声で案内する。

　季節ごとに、便器側面から違った香りを出す機能も搭載した。春は野ばらの香り、夏は風鈴をイメージした草の香り、秋は古都をイメージした森林の香り、冬は真綿をイメージしたせっけんの香りを楽しめる。SDカードには、それぞれの香りに合わせたオリジナル曲も収録されている。

　MP3再生機能付きトイレはINAXが昨年発売している（関連記事参照）が、香りと音楽を同時に楽しめるトイレは業界初だという。

　汚れのつきにくい「トルネード洗浄」を採用。フチなし形状で掃除しやすくしたほか、便座の裏に撥水性をもたせて汚れにくくした「クリーンコート便座」を新搭載。ウォシュレットのノズルも掃除しやすいよう凸凹をなくした。

同社による、トイレにあったらいいと思うもの調査結果。「『音楽を聴く』『TVを見る』など居室での行為の延長を、トイレにも求めていることがわかる」（同社）