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タッチスクロール&カラー液晶を備えたコンパクトHDDプレーヤー「H10」レビュー(1/3 ページ)

» 2005年01月31日 15時22分 公開
[竹内亮介,ITmedia]

 HDDオーディオプレイヤーも、容量の多さを競う時代から、デザインや機能の多彩さを競う時代に変わったようだ。そこで今回は、5GバイトのHDDを搭載するiriverのオーディオプレイヤー「H10」を取り上げたい。

photo iriverのオーディオプレイヤー「H10」。本体カラーは写真のディープレッドのほか、ミッドナイトブルー、スレートグレー、ネオシルバーの4色が用意されている

 記録メディアとしてHDDを利用するタイプのオーディオプレイヤーだが、FMラジオチューナーやボイスメモ、さらにはカラー液晶画面を利用したJPEG画像・テキストの表示機能など、実に多彩な機能をサポートするマルチプレイヤーである。

タッチスクロールで直感的な操作が可能

 まず注目したいのは、液晶の下部中央に配された「タッチスクロール」だ。このセンサー部分を上下方向に触れると、画面のカーソルが上下に移動する。このタッチセンサーを使って選択したい場所までカーソルを移動したら、右側にある「○」ボタンを押して選択する、というインタフェースが用意されている。非常に直感的なので、あっと言う間に操作できるようになる。

photo 中央の細長い白い部分がタッチスクロールエリア。ここに指を滑らせて操作する

 左側にある「←」ボタンは、いわゆる「バックボタン」で操作の直前の状態まで簡単に戻れる。音楽再生や停止、早送り、巻き戻しについては、本体左側面にあるボタンを利用する。この辺は通常のオーディオプレイヤーと役割は同じだ。

photo 右側面(上)と左側面。本体右側面には、再生/一時停止ボタン、早送り、巻き戻し再生ボタンが備えられている。左側面のボタンは電源ボタン

 PCとの接続には、添付のUSBケーブルか、別売りのクレードルユニットを使う。添付のケーブルが充電機能をサポートしているため(USB経由でH10の充電が可能)、クレードルの必要性をあまり感じない人もいるかもしれないが、“シャコッ”と差し込むだけでPCとのシンクロと充電が行えるというスマートさは魅力だ。

 本体のサイズは54.6(幅)×99.5(高さ)×15(厚さ ミリ)・約95グラム。サイズだけを見ればiPod miniと大きく変わるものではないが、より軽量で(iPod miniのサイズは91.4(高さ)×50.8(幅)×12.7ミリ(厚さ)・103グラム)、1.5インチのTFTカラー液晶を搭載している。

 「ネオシルバー」、「ミッドナイトブルー」、「ディープレッド」、「スレートグレー」というカラーバリエーションが用意されてるのも特徴のひとつ。いずれのカラーリングも渋く深い色合いであり、高級感を演出している。

photo バッテリは取り外しが可能。このバッテリ1つで約12時間の再生が可能だ
photo 名門オーディオメーカー「SENNHEISER」のヘッドフォン「MX400」がバンドルされている
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