HDDオーディオプレイヤーも、容量の多さを競う時代から、デザインや機能の多彩さを競う時代に変わったようだ。そこで今回は、5GバイトのHDDを搭載するiriverのオーディオプレイヤー「H10」を取り上げたい。
記録メディアとしてHDDを利用するタイプのオーディオプレイヤーだが、FMラジオチューナーやボイスメモ、さらにはカラー液晶画面を利用したJPEG画像・テキストの表示機能など、実に多彩な機能をサポートするマルチプレイヤーである。
まず注目したいのは、液晶の下部中央に配された「タッチスクロール」だ。このセンサー部分を上下方向に触れると、画面のカーソルが上下に移動する。このタッチセンサーを使って選択したい場所までカーソルを移動したら、右側にある「○」ボタンを押して選択する、というインタフェースが用意されている。非常に直感的なので、あっと言う間に操作できるようになる。
左側にある「←」ボタンは、いわゆる「バックボタン」で操作の直前の状態まで簡単に戻れる。音楽再生や停止、早送り、巻き戻しについては、本体左側面にあるボタンを利用する。この辺は通常のオーディオプレイヤーと役割は同じだ。
PCとの接続には、添付のUSBケーブルか、別売りのクレードルユニットを使う。添付のケーブルが充電機能をサポートしているため(USB経由でH10の充電が可能)、クレードルの必要性をあまり感じない人もいるかもしれないが、“シャコッ”と差し込むだけでPCとのシンクロと充電が行えるというスマートさは魅力だ。
本体のサイズは54.6(幅)×99.5(高さ)×15(厚さ ミリ)・約95グラム。サイズだけを見ればiPod miniと大きく変わるものではないが、より軽量で(iPod miniのサイズは91.4(高さ)×50.8(幅)×12.7ミリ(厚さ)・103グラム)、1.5インチのTFTカラー液晶を搭載している。
「ネオシルバー」、「ミッドナイトブルー」、「ディープレッド」、「スレートグレー」というカラーバリエーションが用意されてるのも特徴のひとつ。いずれのカラーリングも渋く深い色合いであり、高級感を演出している。
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