ここからは実際の機能性についてチェックしていこう。まずは基本となるオーディプレイヤー機能についてだ。
ライブラリ管理ソフトは同社オリジナルの「iriver plus」。プレイヤー機能とライブラリブラウザ画面が分離した独特のインタフェースを持つソフトだ。ツリーからのブラウズ機能をサポートせず、あくまでライブラリに登録されたファイルから目的となる音楽ファイルを探す、というスタイルであるため、iTunesやSonicStage、Beatjamなどに慣れていると少々使いにくく感じてしまう。シャッフル再生が主体なら問題はないかもしれないが、アルバム単位で聞くことが多い筆者のようなユーザーだとストレスを感じる。
H10に転送されたデータだが……、ライブラリに登録されたアルバムごとの曲順設定が、まったく本体に反映されていないことに驚く。HDDプレイヤーのいいところは、PC内部のライブラリをそのまま持ち歩けるということだと思うのだが、H10では「そのまま」という部分がまったく機能していない。アルバム単位で聞くことが多いユーザーにはツラい。自分でプレイリストを作ればこの問題は解消できるが、楽曲データが多い場合には対処しきれなくなる。早急に改善してもらいたい点だ。
音質は非常に素直で聞きやすい。ブラス系やピアノ曲などではやや平板に感じることもあったが、全体的にはソースの持ち味をいかしたナチュラルな味付けだと感じた。5バンドのイコライズ機能もサポートしてはいるものの、個人的には使う必要はないと思う。特に低音部を少しでもブーストすると、途端に全体の音像がくすむ印象があるので、その意味でもイコライザはオフにして利用したい。
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