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任天堂GBA SP/DSをAVプレーヤーに――「プレイやん」を使ってみた速攻レビュー(5/5 ページ)

» 2005年01月31日 16時49分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 音楽を「きく」モードでは、階段状のタイトル一覧に、人型キャラクターによるカーソル、タイトル一覧の終端には(先頭←→最後尾)ワープ用シャワータブ(ここにもなぜかトリが……)、空中に浮かぶ出口など、より遊び心のあるインタフェースになっている。

photo 音楽を「きく」場合には、フォルダ構造を認識しているので、一般的な「アーチスト名」−「アルバム名」というディレクトリに入れたまま、MP3をコピーすると扱いやすい

 メニュー操作は動画と基本的には変わらず、カーソルでタイトルを選び、Aボタンで演奏開始。Bボタンを押せば、「きく」モードから抜ける。再生中の操作も、STARTボタンで一時停止、カーソル左右で前後のファイルへスキップ、カーソル左右押し続けで早送り/早戻し、カーソル上下で音量調整というのは同じ。

photo 音楽再生中の画面。もちろん日本語表示が可能で、ファイル名だけでなく、ID3タグから曲タイトルやアーチスト名を引っ張ってきてくれる

 さらに、「きく」モードでは、R+カーソル上下でサラウンド効果レベル調整ができる。ただ、単にエコーがかかる感覚で、あまり上げると音が歪むので使わないか、使うにしても半分程度のレベルにとどめておいたほうがいい。また、SELECTボタンで全曲ループ、1曲ループなどの切替、R+SELECTボタンでBASS(低音増強)機能のオン/オフが可能だ。

 音質に関しては、特に優秀とはいわないが、製品のスタンスを考えると、十分に高いレベルといえる。普段聴いている、やや高めのビットレートのデータ(LAMEでVBR/音質最高でエンコードしたもの。平均240kbps程度か)をそのままコピーしたのだが、問題なく再生してくれる。曲間は予想どおり、0.5秒ほど空く。また、操作時にときどきときどきノイズが入ることがあるが、これは試作機段階のせいかもしれない。

 試用する前は、失礼ながら、若干“帳尻合わせ”的な印象を持っていたのだが、使ってみて十分に実用的だと感じた。すでに携帯音楽プレーヤーを利用している人なら、わざわざゲームボーイアドバンスSPやNDSで音楽再生を行う必要性はないと思うが、5000円だけの追加投資で動画再生が可能になるのは魅力的だ。さらに、ASF形式で録画可能な機器との組み合わせなら、変換作業も必要なく、実に快適な“お外でビデオ”環境が構築できるだろう。

 ちなみに、「プレイやん」はニンテンドーゲームキューブ+ゲームボーイプレーヤーでも動作可能だった。ただし、映像出力が鮮明になる(というか、ごまかしがきかない)分、動画再生では粗がかなり目立ってしまうので、あまり期待はしないほうがいい。

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