携帯ゲーム機には、総合エンターテイメント端末の要素が不可欠となった。
それもそのはず、モバイル機器としてのライバル“携帯電話”が、通話だけでなく、テキストコミュニケーション、スチルカメラ、そして、ゲームや動画撮影/再生といった機能をすでに搭載しているのだから、対抗せざるをえないだろう。ソニーでは、PlayStation Portable(PSP)に最初から動画再生機能を搭載させてきた。
一方の任天堂はというと、ゲームボーイアドバンスの時点で、すでにam3が「アドバンスムービー」を発売していた。「名探偵コナン」などが収録されたスマートメディアベースのムービーカードを買って、アドバンスムービーに挿し込み、それを通常のカートリッジと同様にゲームボーイアドバンスに装着すれば、映像を楽しめる(コンテンツは“アニメ自動販売機”「アドバンスガシャポン」での書換も想定されていたが、いまだ限定的な展開にとどまっている)。
また、GAMETECHの「アドムービー」も動画再生が行える製品で、しかも、自分で用意した動画を圧縮し、コンパクトフラッシュに保存すればいい。さらに音楽も楽しめる。ただし、任天堂のライセンスを受けた商品ではないので、パッケージやマニュアルにも「ゲームボーイ」という表記は一切ない。まあ、それはどうでもよいのだが、本体起動認証用に市販ゲームも同時に挿しておかねばならない。そのスロットが「アドムービー」上に用意されているため、かなり大きなサイズのカートリッジになっている。
今回、任天堂がオンライン販売で提供する「プレイやん」は、ゲームボーイアドバンスSP(ゲームボーイアドバンスには非対応)やニンテンドーDSで、SD-VIDEO規格準拠(動画コーデック・MPEG-4、音声コーデック・G.726 32kbps、ファイル形式・ASF)の動画ファイルを再生できるようにするカートリッジだ。
記録メディアはSDカードを採用し、「プレイやん」に装備されたスロットへ挿入して使用する。また、MP3形式の音楽ファイルの再生も可能で、カートリッジにはミニジャックのヘッドフォン端子がついている。
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