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任天堂GBA SP/DSをAVプレーヤーに――「プレイやん」を使ってみた速攻レビュー(4/5 ページ)

» 2005年01月31日 16時49分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 動画を「みる」モードでは、タイトルつきサムネイルでのファイル一覧表示となり、1画面に6ファイルずつ表示可能。それより多くのファイルが記録されている場合はページめくり方式となる。見たい動画をカーソルで選び、Aボタンを押せば、再生が開始される。

photo 動画を「みる」場合は、サムネイルつきタイトル一覧から選択。1ページあたり6ファイルを表示可能

 再生される映像はかなり滑らか。それもそのはず、「プレイやん」にはデコーダ用チップが搭載されている。同じファイルをLinuxザウルスでも再生してみたが、動きの滑らかさに関しては、チップのおかげで余裕で勝っている。特にカーソル左右を押し続けると、タイムラグなしに早送り/早戻しができ、しかも、その動きがスムーズなのは実に快適だ。ましてや、「アドムービー」とはまったく次元が異なるレベル。

photo 動画再生時には、カーソル上下で音量調整、カーソル左右で早送り/早戻しができる。操作は全体にスムーズで非常に快適

 高画質変換したファイルなら、動きの激しい場面でも十分に楽しめる(もちろん、エンコード時に生じた多少のブロックノイズは見られるが)。テロップなどもはっきり読める。

 標準では動きの少ない場面ではまだいいものの、動きの激しい場面ではちょっとつらくなってくる。テロップはまだなんとか認識可能。高圧縮ではデータは15コマ/秒だが、フレームレートの差はさほど大きくは感じない。当然ながら、映像はさらに粗くなり、テロップの認識はかなりきびしくなってしまうが。

 ただ、高画質モードでも1時間のビデオは256Mバイト程度。最近のSDカードの容量あたりのコストを考えると、高画質で記録するのが標準的な使い方と考えていいだろう。その場合、品質にも十分満足できるはずだ。しかし、内蔵スピーカーでの再生に関してはやや不満を感じるかもしれない。

 もっとも、この製品はヘッドフォンでの使用を前提に考えて作られているので、内蔵スピーカーでの再生はオマケ程度に考え、サウンドはヘッドホンで聞くことをお薦めしたい。

 一方、ニンテンドーDSでも試してみたが、こちらは画面がより明るく、さらに内蔵スピーカーでもそこそこ聴けるレベルになる。ただ、GBA互換モードでの動作でメニュー操作が素早くなったりということはなく(もともと快適な反応速度ではあるし)、また映像処理は本体ではなくチップ側で行われるゆえ、再生品質自体に違いは見られない。

 再生時の操作は、STARTボタンで一時停止、カーソル左右で前後のファイルへスキップ、カーソル上下で音量調整(内蔵スピーカー出力なら、もちろん本体の音量調整も使える)、L/Rボタンで明るさ調整が可能。明るさはデフォルトが最小になっているが、上げても白飛びするだけなので、せいぜい1レベル上げる程度にしか使えないだろう。

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