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1万円以下で“極楽再生”〜縦型スタイルも嬉しいDivX対応DVDプレーヤーレビュー(1/2 ページ)

» 2005年02月02日 04時07分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 真空管アンプスピーカー3MピクセルCMOSのMPEG-4ビデオカメラなど、ユニークな製品を相次いで発売しているエバーグリーン。“ありそうでなかった”というより、“そんなのあったの?”みたいな商品ばかりだが、今回取りあげる製品は比較的フツーだ。DivX対応のDVDプレーヤー「D900SX」を試用してみた。

photo 前面に主な操作ボタンが用意されている。専用のベースも付属

 D900SXに着目した理由は、1万円以下という価格と“縦置き”のスタイルだ。バーテックスリンクの「MediaWiz」やアイ・オー・データ機器の「AVLP2/G」など、縦置き型のDivXプレーヤーはいくつかあるが、いずれもドライブレスのネットワーク専用プレーヤー。D900SXは、イーサネットポートを持たず、代わりにスロットインタイプのDVDドライブを備えているため、付加価値のあるDVDプレーヤーとして捉えることもできる。なにより、縦置きタイプは、DivX対応のDVDプレーヤーとしては珍しい。

 縦型の魅力は、やはりフットプリントの狭さ。テレビの脇のちょっとしたスペースにひょいと置けるし、プレステ2などと並べても収まりがいい。ちなみに、パソコンのディスプレイに接続する場合も、タワー型PCなどの横に周辺機器っぽく置いておける。D900SXは、D-Sub15ピンのアナログビデオ出力を備えているため、パソコン用のディスプレイにも接続可能だ。

 外観はかなり特徴的。青く光るVFDディスプレイは、明るさだけでも十分なインパクトがあり、流行の光モノパーツで飾った自作パソコンと並べても違和感はないだろう。ディスプレイ内には、タイトル番号やチャプター番号、再生経過時間などが表示され、明るいこともあって見やすさは十分だ。DivXファイルの入ったDVDメディアを入れたときも、何番目のファイルを再生しているのか確認できる。

photo 鮮やかなVFDディスプレイは、“光モノ”の素質十分。タイトル番号やチャプター番号、再生経過時間などを見やすく表示する
photo 前面にはヘッドフォンジャックや音量調整ツマミもある。デスクの傍らに置いて、パソコンが重い作業をしている間にビデオを楽しむ、なんて使い方もできそうだ。少し残念なのは、電源ケーブルが背面の上のほうから生えていること

 VGA以外の出力端子は、映像系がコンポーネント、S端子、コンポジットの3つ。デジタル音声出力は、同軸と光出力の両方を備え、さらにコンポジットのステレオ音声出力と6chのアナログ出力まで持っている。DVD-Audioを再生できるわけではないから、デジタル出力だけで十分だと思うが、まあ、あって困るわけではない。DolbyDigitalデコーダーを内蔵しているから、安価なマルチスピーカーシステムと組み合わせてDVDの5.1ch再生が可能になる。

photo 「D900SX」用リモコンは、薄型でデザインも悪くない

 付属のリモコンは薄型で、軽くて持ちやすい。「再生」や前後の「サーチ」「スキップ」などよく使うボタンが小さいのは残念だが、このあたりはすぐに慣れるだろう。

ストレスのないトリックプレイ

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