ソニーマーケティングは2月2日、撮像素子にCMOSセンサーを採用したDVカメラ“ハンディカム”「DCR-PC1000」を発表した。3月10日から発売する。価格はオープンで市場想定価格は13万5000円前後になる見込み。本体カラーはシルバーとブラックの2色をラインアップ。
DVカメラではCCDを撮像素子に使ったものが一般的で、その高画質化手法としてCCDを3つ使った三板式(3CCD方式)がハイエンド機などで採用されている。レンズからの光をRGBに分光してそれぞれを各撮像素子で受光する三板式は、1画素ごとにRGBの情報を保持するため色再現性に優れているのが特徴だ。
“コンパクトDVカメラで最高画質”をテーマにしたDCR-PC1000では、この三板式を採用しながらもCCDの代わりにCMOSセンサーを使った「3CMOS」のカメラシステムを新開発した。
“CMOSセンサー”というとカメラ付き携帯電話/トイデジカメ/ネットカメラ向けの「安価だが画質はイマイチ」というイメージがあるが、実はキヤノンのデジタル一眼レフやニコンのハイエンド向けデジタル一眼レフなどにも採用されている高性能な撮像素子でもあるのだ。
CMOSセンサーは同じサイズのCCDと比較して、非常にダイナミックレンジが広く、またCCD特有のスミアと呼ばれる現象も構造上発生しないというメリットがある。DCR-PC1000はCMOSのワイドダイナミックレンジを生かして、暗部でも黒つぶれせず、ハイライトのきついシーンでも白とびしない階調表現の豊かな映像を撮影できるという。
撮像素子の有効画素数は動画が67万画素×3で静止画は69万画素×3と実質約200万画素クラスとなり、高画質な16:9動画撮影や、最大1920×1440ピクセルの静止画が撮影できる。
また、こだわりの撮影機能としてマニュアル撮影にも対応。レンズ部左側にカメラコントロールダイヤルとモードキーを装備し、フォーカス/カメラ明るさ/AEシフト/WBシフトといった機能をダイヤルに割り当てられる。
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