カシオ計算機は同社の電子辞書「エクスワード」の主要製品ラインナップを一新、ハーフVGA(480×320ドット)表示が可能な5/5.7インチ大型液晶搭載機種や、リスニングに適した新型音声機能を備えた機種など、全17機種を2月18日から順次発売する。
外国語重視モデルの「XD-LP7100/7200/7300/7400/7500」、英語強化モデルの「XD-F9000」「XD-FP9100」「XD-LP9200/9300」、多コンテンツ(一般)モデルの「XD-FP6800」「XD-WP6800/6850」「XD-LP7000」、高校/中学生向けモデルの「XD-F2000/4000/4100」「XD-LP4600」が用意される。価格は3万6750円より。
新製品はいずれも液晶を従来の320×240ドット表示から、480×320ドットへと高精細化し、より一覧性を高めた。最も文字サイズを小さくした場合(12ドット)には、1画面で920字の表示が可能になっている。液晶サイズは5インチだが、XD-WPシリーズのみバックライト付きの5.7インチ液晶というさらに大型の液晶が搭載されている。
高精細化した液晶画面を活用するため、画面表示方式にも変更が加えられた。標準の表示レイアウトのほか、罫線を追加して視認性を高めた「罫線表示」、一覧性を高めた「詳細表示」が用意されている。
「購入者を対象とした満足度調査によると、辞書内容や検索機能、動作速度などについては高い満足度を得ていることが分かった。しかし、“画面の見やすさ”については満足度が低かった。そこで大画面化・高精細化が必要だと考えた」(同社 開発本部 第二開発部 商品企画室 室長 八木愼一氏)
従来モデルではMP3を利用していた音声機能についても、XD-LPシリーズ(7000/9200/9300を除く)には同社独自の「TURE VOICE」方式による各言語のネイティブ発音機能と、すべての英単語/例文の読み上げが可能な合成音声機能「TTS(Text To Speech)」が搭載された。
「MP3は本来、PC向けの音声圧縮技術であり、電子辞書のように限られたパワーしか持たないマシンで扱うには不向きな部分もあった。TURE VOICEは電子辞書でより肉声に近い発声を可能にするために開発された音声圧縮技術。MP3に比べて高音域がカットされにくいため、より自然に聞こえる」(八木氏)
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