ソニーと日本ユネスコ協会連盟が共同で実施している科学技術体験教室「QRIOサイエンスプログラム」。その活動内容を紹介するイベントが、東京・銀座のソニービルで開催されている。2月7日のオープニングセレモニーでは、ユネスコ協会連盟の“サイエンスメッセンジャー”であるQRIOがこれまでの活動内容を報告。もちろん、得意の踊りも披露した。
QRIOサイエンスプログラムは、子どもたちの科学に対する好奇心や探求心を育むことを目的とした国際教育プログラム。QRIOとボランティアで参加したソニーグループ社員が、子どもたちにQRIOや最先端の科学技術についてわかりやすく解説するというものだ。昨年は、仙台市、高崎市の国内2カ所のほか、10月にインド、2005年1月末にはベトナムでプログラムを実施した。
ハノイでは、まず現地の高校生400人を対象に、QRIOのパフォーマンスを交えながら、その機能の解説やメカニズムを紹介した。さらにナノテクノロジーに関する講義も行われ、質疑応答では好奇心に目を輝かせた生徒達から質問が殺到したという。
また、ランソン省チーラン村で行われたプログラムには、地元の小学生40人が参加。モーターを作ってその仕組みを学んだり、デジタルカメラで撮影した画像をスライドショウにして上映会を開いたりと、QRIOと一緒にボリュームのあるプログラムをこなした。
「世界中の子どもたちに科学の面白さと素晴らしさを知ってもらう良い機会。また、ボランティアで参加したソニーグループ社員にも、モラルの面で良い影響を与えていると思う」(ソニー、業務執行役員常務の盛田昌夫氏)。
壇上に立ったQRIOは、「皆さんに科学のわくわくする楽しさを感じてもらえるようがんばります」と元気に挨拶したあと、テープカットのカウントダウンを担当。その後、ベトナムでも好評だったというダンスを披露して、沿道の見物客を楽しませた。
「QRIOは世界各地で歓迎されている。QRIO同様、世界が元気で明るくなればと思う」(日本ユネスコ協会連盟の鈴木幹夫副会長)。4月以降は、韓国を含む海外2カ所、および新潟など国内2カ所でもプログラムを実施する予定だという。
QRIOサイエンスプログラムの活動報告イベントは、2月13日まで。銀座ソニービルの屋外イベントスペースを使い、写真パネルとハイビジョンの記録映像による活動報告の展示が行われる。なお、最終日の13日には、14時と15時の2回にわけてQRIOが登場し、活動報告パフォーマンスを披露する予定だ。
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