ソニーと日本ユネスコ協会連盟は8月30日、二足歩行ロボット「QRIO」を使った科学技術体験教室「QRIOサイエンスプログラム」を世界各地で開催すると発表した。
QRIOサイエンスプログラムは、日本ユネスコ協会連盟が展開する青少年育成のための教育活動プログラムの一環で行われるもの。QRIOを日本ユネスコ協会連盟のサイエンスメッセンジャーとして任命し、子供たちの科学への好奇心や探究心を育むことを目的している。
国内の小・中学校や海外のユネスコ共同学校、ユネスコが展開する世界寺子屋運動支援地などでプログラムを実施。最先端技術の粋を集めたQRIOの仕組みや機能を、ソニー社員が“科学を愛するよき先輩”として子供たちに分かりやすく説明し、それら科学技術がわれわれの社会生活にどのように役立っているかを体験的に学ぶ機会を提供するという。
ソニー会長兼グループCEOの出井伸之氏は、QRIOを使った今回のユネスコ活動についてこう語る。「ソニーは戦後に生まれ、平和な時代に育ってきた企業。その平和な時代にみんなが使って楽しいものを作ってきた。そして科学教育へも熱心に活動を続けてきた。QRIOを開発したときに、これを売るよりも子供たちの科学する心を伝える役目を担って欲しいと思い、これまで企業親善大使として世界各国で活動してきた」
「科学する心、“好奇心”はQRIOの名前の由来(curiosity)にもなっている。最先端のIT技術を駆使した二足歩行ロボットがどんどん開発され、その科学技術が世界平和に貢献していくのは間違いないと思う。QRIOが科学のメッセンジャーとして活躍してくれればうれしい」
日本国内では9月23日に仙台市の仙台国際センターで第一回のプログラムを実施し、12月中旬には群馬県で開催を予定。また、インドのニューデリー(10月下旬)とベトナムのハノイ(来年1月下旬)のユネスコ共同学校/世界寺子屋での開催が予定されている。
「今年度は国内外4カ所で実験的に行い、その結果をふまえて来年度の実施スケジュールを決めていく。できるだけ多くの地域や場所でプログラムを開催したい」(日本ユネスコ協会連盟)
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