*ist DSにシルバーボディが登場した。中身は従来のブラックボディと変わらないが、見た瞬間の印象はずいぶんと異なる。精悍で引き締まった雰囲気のブラックに対して、軽やかで親しみやすい雰囲気がある。
ボディの全面がシルバーではなく、天面のいわゆる軍艦部を中心に、ペンタプリズム部、レンズマウント部、ボディ底部がシルバーに塗装されている。ラバーを張り付けたグリップ部から背面、両側面はこれまで通りのブラックだ。つまり、正確にはシルバーとブラックのツートーンカラーである。
外装の表面処理も異なる。ブラックの部分は、表面にわずかな凹凸を加えたシボ処理が施されているが、シルバーの部分は凹凸のない、すべすべとした手触りだ。といっても、安っぽさは感じない。純粋なシルバーではなく、わずかに金色を加えたようなチタン風のシルバーにすることで、ブラックボディにあった適度な高級感を、別の形で維持している。
どちらのボディを選ぶかは悩ましい選択だが、女性やファミリー層にはシルバーボディがウケそうだ。そもそも*ist DSは、誰にでも手軽に扱える親しみやすさをウリにしていたが、シルバーボディの投入によって、そのコンセプトがいっそう明確になった。
また、同社の交換レンズには、かつてフィルムの一眼レフ機のシルバーボディに合わせて発売された、外装がシルバーのレンズが数多くある。それらと組み合わせた場合のデザインのマッチングも、シルバーボディ投入の狙いだろう。いずれにしろ、ユーザーにとって選択肢が増えることはありがたい。
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