ヤマハは2月24日、AVアンプ新製品3機種「DSP-AX757」「DSP-AX557」「DSP-AX457」を発表した。AX757は4月下旬から、AX557とAX457は3月下旬から発売する。価格はAX757が7万8750円、AX557が6万6150円、AX457が4万7250円。実売は4万〜6万円前後になる見込み。
全機種に新世代「NewsシネマDSP」エンジンを搭載。テキサス・インスツルメンツと共同で新規開発した32/64ビット浮動小数点演算処理DSP「TMS320DA60Y」を採用して処理能力を高め、より高精度なデコードを実現したほか、ドルビープロロジックIIxやDTS Neo:6とシネマDSP効果との併用も可能とした。
「NewsシネマDSPは、従来2チップ構成だったものを1チップに集約。処理能力の向上に加えて、DSPボード自体も小型化され、アンプ筐体内での“音づくり”のスペースに余裕ができた。それが音の良さにつながっている」(同社)
ローインピーダンス化でスピーカー駆動力を高める「ハイカレントアンプ・テクノロジー」や信号経路を高純度かつストレートに再構築する「デジタルマキシマムコンセプト」など同社の高音質技術を搭載。ドルビーデジタルEXやDTS 96/24などシネマ音響のフルフォーマット/デコードに対応した。
また、プラズマ/プロジェクターなど高画質処理が必要な大画面再生で発生しやすいリップシンク(映像と音声の時間的同期)のズレに対応する「オーディオディレイ機能」や、小音量でもシアターサウンドを楽しめる同社特許技術「ナイトリスニングモード」、サラウンドヘッドフォン「サイレントシネマ」も全機種に搭載した。
そのほか、全機種で待機電力を0.1ワットに抑えたほか、有害な六価クロムの完全撤廃など省エネルギー/環境配慮型の製品となっている。
DSP-AX757は、同社独自の左右プレゼンススピーカーを含む7.1chフルスペックシネマDSP再生と、サラウンドバックスピーカーを使った7.1ch再生を自動で切換え可能なデュアル7.1chモデル。実売は6万円前後。
オーディオソース専用(デジタル/アナログ対応)のピュアダイレクトモードを搭載。カーボンシースブロックケミコンなど高音質パーツの採用、同社独自の視聴環境最適化システムにパラメトリックイコライザーによる周波数補正機構が追加された新「YPAO」、フルビデオコンバージョン機能など、クラスを超えた先進装備を搭載している。
定格出力は100ワット×7ch(6Ω)。FM/AMチューナー搭載。サイズは435(幅)×171(高さ)×420(奥行き)ミリで重さが約12.5キロ。
DSP-AX557は、実売5万円前後という価格帯でフルビデオコンバージョン回路を搭載した6.1ch対応ハイコストパフォーマンスモデル。フロントパネルに高級感のあるアルミパネルを採用するなど、ワンランク上の仕上がりになっている。
定格出力は90ワット×6ch(6Ω)。FM/AMチューナー搭載。サイズは435(幅)×171(高さ)×420(奥行き)ミリで重さが約11キロ。
DSP-AX457は、フルフォーマット/デコードやオーディオディレイなど上位2機種と同等の機能を備えながら実売で4万円前後という普及価格を実現した6.1ch対応モデル。ビデオコンバージョン回路は非搭載。
定格出力は85ワット×6ch(6Ω)。FM/AMチューナー搭載。サイズは435(幅)×161(高さ)×416(奥行き)ミリで重さが約11キロ。
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