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“本格的な黒”再現――三菱電機「HD2+」採用62V型DLPリアプロTV(1/2 ページ)

» 2005年02月25日 17時12分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 三菱電機は2月25日、DLP方式のリアプロジェクションテレビ(リアプロTV)の新製品として、62V型「62-DL5」を発表した。2月28日から発売する。価格はオープンで、市場予想価格は70万円前後になる見込み。

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 同社は2001年に、65インチのDLPリアプロTV「65-DL1」を国内市場に投入したことがあるが、高価(市場投入時の実売は160万円前後)だった点と、リアプロTVながら非常に重かった(150キロ)ことから、一般市場ではあまり受け入れられず、業務向けが中心となっていた。

 “ニューリビング向け家庭用大画面テレビ”を狙った今回の新製品は、米国市場向けにすでに発売している製品を日本向け仕様にしたもの。65-DL1の半額以下となる実売70万円前後ながら、DLPシステムにハイエンド向けフロントプロジェクターで使われている米Texas InstrumentsのDMDチップ「HD2+」(0.81インチ)を採用。解像度は1280×720ピクセルで、BSデジタル/地上デジタルのハイビジョン放送に対応した。

 「HD2+によって、従来モデル(65-DL1)に比べてコントラストを40%改善できた。本格的な“黒”を再現できる」(同社)

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 内蔵チューナーは地上アナログ(ダブルチューナー)のみだが、D端子2系統2端子を含む豊富な入出力端子を装備し、外付けデジタル放送チューナーや、デジタル放送チューナー内蔵DVDレコーダなどを接続することで、大画面でハイビジョンデジタル放送を楽しむことができる。

photo 背面には豊富な入出力端子を装備

 1チップDLP方式のカラー表示に必須のカラーホイールには、従来のRGBRGB 6パートにダークグリーンを加えた7分割カラーホイールを新たに採用。ダークグリーンを追加することで、DLP特有の暗部ノイズを大幅に低減できたという。

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 「リアプロTVは大きくて場所を取る」というイメージがあり、特にプラズマ/液晶など薄型テレビに比べて奥行きが大きい点が従来から指摘されていた。だが今回の「62-DL5」は、62V型という大画面ながら本体サイズは1483(幅)×1109(高さ)×505(奥行き)ミリとなり、同社製37V型液晶テレビをテレビ台に設置した奥行き(636ミリ)よりも薄いサイズを実現している。重さも63.4キロとブラウン管32型テレビ並みだ。

photo 奥行きは505ミリ
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