来月独ハノーバーで開催されるCeBITでは、来場者に新しい無線LAN(WLAN)ローミングサービスが提供される。
独キャリアDeutsche TelekomのITサービス部門T-Systems Internationalは、同社の国際ローミングサービスに接続しているWLAN事業者の加入者向けにローミングサービスを提供する。同社キャリアソリューション担当副社長クリスチャン・ウォルナー氏が明らかにした。
「Wi-FiユーザーがCeBITのログオンページにアクセスすると、当社サービスに接続しているWLAN事業者のドロップダウンリストが提供される。あとはユーザーが利用している事業者名をクリックし、自分の名前とパスワードを入力するだけだ。プリペイドカードを購入したり、クレジットカードを使う手間はない」(ウォルナー氏)
同氏によれば、この国際ローミングサービスを利用する顧客には、WALN事業者から料金が課されるかもしれないという。ユーザーはハノーバーを訪れる前に、利用している事業者がT-Systemsに加入しているかどうか、もしそうなら利用料金がどうなるかを確認しておくといいだろうと同氏は勧めている。
T-Systemのローミングサービスには世界で45社以上のWLAN事業者が加入している。T-Systemは事業者間の認証・課金手続きを管理し、相互接続と相互運用性の問題を解消していると同氏は説明した。
なお国際ローミングサービスへのアクセスを持たないCeBIT来場者は、主催者のDeutsche Messeからプリペイドカードを購入すれば利用できる。料金は昨年と同じだが安くはない。1時間の利用が10ユーロ(13米ドル)、4時間で35ユーロ、10時間で85ユーロとなる。
CeBIT会場のWLANネットワークはIEEE 802.11bを基盤とし、免許不要の2.4GHz帯で最大11Mbpsをサポートする。会場全体に、20カ所以上のアクセスポイント(アンテナ)が設置される。屋外、Hall 10、入場ゲート周辺での利用は不可となる。
出展社が自らWLANを設置する場合は運営側に登録する必要はないが、セルサイズを最小限に抑え、極力弱い伝送力で干渉を回避するよう強く推奨されている。基本的に、出展社による独自WLANネットワークの設置は自由となる。
Deutsche Messeによれば、干渉を引き起こす可能性がある要素が幾つかあることから、今回のWLANサービスを展示ブースにおけるメインの接続技術としては提供しないとしている。
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