マーズフラッグは、検索結果をサイトごとのイメージとして表示できる検索エンジン「MARSFLAG」のサービスを3月9日から開始する。発表会には“ブログの女王”眞鍋かをりさんも登場した。
MARSFLAGは検索したい語句を入力すると、検索対象としてヒットしたページをサムネイルで表示する検索エンジン。表示されるのは該当するサイトのトップページとは限らず、下部ディレクトリのページも表示されるので、目的とするページへ“より容易に”アクセスできるようになるという。
「検索エンジンは、“読む時代”から“見る時代”へと進化する。活字から写真、ラジオからテレビへの変化と同じようなインパクトがある」(マーズフラッグ 代表取締役社長 武井信也氏)
検索結果としてサイトのサムネイルを表示するため、同社では「行きたいサイトにすぐ行ける」「期待はずれなサイトでガッカリしないで済む」「事前に内容のイメージをつかむことができるので、怪しいサイトを避けることができる」などのメリットがあると主張する。サムネイル画像のサイズは切り替え可能で、暴力やヌードといったサイトを表示対象から除外するセーフティ機能も備える。
表示は同社が2001年から提供しているオンラインブックマークサービス「MARK AGENT」の利用動向をもとに算出された、独自の“人気度”に準じた順番で表示される。独自方式を導入したことによって、リンク数の増加や検索対応ワードの追加といったSEO(サーチエンジン最適化)の影響を受けにくいとしている。
「サイトを探す」場合、検索結果でサイトのイメージを確認できるMARSFLAGは有用だろう。しかし、漠然と「情報を探す」場合には、googleやYahooなどが提供しているテキストベース検索の方がヒットする件数が多く、また詳細な情報を得られるため、より目的の情報に近づけるかもしれない。
「自然文検索(テキスト検索)のノウハウももちろん持っており、サイトイメージ+テキストという形にすることもできた。しかし、新たな使い方・楽しみ方を提案するものとして、あえてイメージ表示だけでスタートすることにした」(武井氏)。武井氏は、あえてサムネイルのみの検索結果画面にこだわった訳をこう説明する。
さて、実際の使い勝手はどうだろうか。ブログの女王が、“ここだけのはなし”をしてくれた。
「インターネットで調べ物をするとき、大まかに調べたいときにはYahoo!、細かく調べたい時にはgoogleと使い分けます」と話すのは、ゲストに登場した眞鍋かをりさん。自身のブログ「眞鍋かをりのここだけのはなし」も人気だ。
MARSFLAGで検索してみた感想は「これまでは検索結果のテキストを読んでからサイトに行っても、トップページを見たら“明らかに違うだろう!”なんてこともありました。検索しただけでサイトのイメージがつかめるのは助かりますね。検索時にストレスも感じないし、雑誌の立ち読みをしている感覚。すごくビックリです」。
同社では今後、検索連動広告やマーケティング情報の提供などの収益モデルを導入しながら、「検索エンジン市場に全面参入する」(武井氏)計画だ。また、同社の主要株主であるプロトコーポレーションと共同でコンテンツを多角化していくほか、技術供与などの方法で海外進出も図りたいとしている。
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