家電量販店の店頭でも、HDDやフラッシュメモリを採用したデジタルオーディオプレイヤーが目立つようになってきた。売り場の小さな店だとiPodシリーズとその他数社の製品、ということもあるが、大手量販店ではそれこそ何十種類ものプレイヤーがひしめき合い、その存在感をアピールしている……のだけれど、いまひとつ冴えない製品も多い。
あっと驚いて目を見張り、手に取ってしげしげと眺めれば眺めるほど、その秀逸なデザインに感動する。こういうガジェットって、もうiPodが最後なのかなぁとか思っていたわけだが、やっぱりソニーはやってくれた。
新発売された「NW-E507/E505」「NW-E407/E405」は、フラッシュメモリタイプのオーディオプレイヤーだ。メモリタイプとしては、NW-E75/95/99シリーズ以来のモデルチェンジだが、かなり思い切ってデザイン面にも手を入れてきた。今回は新製品のうち、FMチューナー機能を内蔵しないNW-E405から、その機能性と操作性の一端を紹介していこう。
メモリタイプということで、筐体サイズはサイズは84.9(幅)×28.8(高さ)×13.9(ミリ 奥行き)・47グラムとコンパクトだ。手のひらで握り込むと、すっぽり隠れるような感じと考えると良い。iPod shuffleよりはちょっとだけ縦寸が短いので、手にすればさらにコンパクトに感じると思う。
ただし、フレームに金属素材を使用しているからか、重量感を感じるのも事実。ネックストラップを取り付けて首にかけると、微妙な重量感を感じることもあった。iPod shuffleでは重量感をまったく感じなかったことを考えると、胸ポケットに放り込んで持ち歩くのが現実的か。
アクリルの透明感を活かしたデザインは継承しているものの、前機種のスクエアなボックススタイルから、スティックスタイルに変更されている。ディスプレイには明るくて見やすい有機ELを配し、視認性はバツグン。3行表示をサポートし再生中の曲に関する情報を一目で確認できる。
ちなみに新製品は「NW-E507/E505」「NW-E407/E405」の4モデルがラインナップされているが、50xと40xの違いはFMチューナー機能の有無(50xに搭載)、x05とx07の違いはメモリサイズ(x05は512Mバイト、x07は1Gバイト)と、ラインナップの内訳はわかりやすい。
コンパクト設計ながら、操作性に優れているのも本機の特徴だ。同社製ポータブルオーディオ製品の操作性には定評があるが、本機でもその優れた操作性とユーザーインタフェースのイメージはそのまま継承されている。
曲の再生や停止、ボリュームの上下については大きめの専用ボタンが割り当てられており、押し間違えることは少ない。ちょうど瓶の蓋のように見える部分はジョグレバーになっており、これを親指で左右にグイッと回すと、楽曲単位、あるいはアルバム/プレイリスト単位のスキップ作業が行える。
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