ソニーの「NW-HD5」は、先日発売開始されたフラッシュメモリタイプのNW-E1xx/4xx/5xxと同様に、既存製品(NW-HD1/2/3)とはガラリと趣を変えてきたHDD搭載ポータブルプレーヤーだ。
搭載しているHDDの容量は20Gバイトと変わらず、液晶も相変わらずモノクロだが、ボディが縦型に変更されているほか、ボタン類も一新されており、NW-HD1/2/3の面影はどこにもない。
1月に発表された2004年度第3四半期の業績で、AVの苦戦が改めて明らかになった同社だが、「パーソナルオーディオはiPodに押されて不況に陥っている。しかし、ここはソニーが作ってきたマーケット。負けるわけにはいかない」(執行役副社長兼グループCSO&CFO 井原勝美氏)とポータブルオーディオを復活の柱のひとつに掲げている。
「AVのソニー」、その復活ののろしを上げる製品として位置づけられたNW-HD5の魅力をさっそく探ってみたい。なお、今回のレビュー機は外観が一部、最終品と異なることをお断りしておく。
NW-HD5の本体サイズは59.9(幅)×89.3(高さ)×14.5(奥行き)ミリ、135グラム(バッテリー含む)。前モデルのNW-HD3(90×62.1×14.8ミリ)とほぼ同じ名刺入れサイズ。今回はブラックモデルを試用したが、つや消しブラックに塗装されたボディと光沢のある黒ボタンの組み合わせは、NW-HD3のガジェット的な印象を感じさせず、非常に落ち着いた、シャープな印象を与える。
前面には7行の表示が可能なLEDバックライト付きモノクロ液晶(128×128ピクセル)と、操作ボタンが設けられている。ボタンは音量Up、音量Down、再生、停止、4つの十字方向キー、サーチ/メニューの合計9つ。ほぼ等間隔に配置されており、シンメトリックな美しさがある。
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